目次
目次
切らない脂肪吸引とは
「切らない脂肪吸引」とは、マシンを使って体外から脂肪細胞に働きかけ、脂肪細胞のみを破壊し、脂肪を体外に排出して痩身効果を得る方法です。
一般的な「切る脂肪吸引」は美容外科などの医師による痩身治療となっており、皮膚を切除し脂肪吸引するため、脂肪を過剰に吸引してしまったり脂肪細胞以外の組織も傷つけてしまう…などのリスクがあります。
一方「切らない脂肪吸引」は、メスを使わないため、美容外科のほか多くのエステサロンで施術を受けることが可能です。
痛みや内出血、腫れなどのダウンタイムが短いことがメリットですので、痛みや腫れが心配な方、仕事のお休みが取れない方、手術費用を抑えたいといった方に人気があります。
「切らない脂肪吸引」 | 「切る脂肪吸引」 | |
部位 | ◎
全身ほぼどこでも施術可能。 |
△
一度に施術できる範囲が限られていたり施術できない部位がある。 |
効果スピード | ◯
徐々に効果が見え始める。 |
◎
1度の施術で効果が見込める。 |
痛み | △
治療中にチクチクとした違和感を感じる場合あり。 |
◯
全身麻酔のため治療中の痛みなし。 |
リスク | ◎
体外から脂肪細胞だけにアプローチするため内蔵や毛細組織を傷つけない。 |
△
体内に直接アプローチするため血管を傷つけてしまったり麻酔の失敗などのリスクあり。 |
ダウンタイム | ◎
マシンによって多少赤みが出る場合もあるが治療当日から入浴・運動など日常生活が可能。 |
△
腫れ・内出血・・筋肉痛のような痛みが起こることが多く完治するまで2~3ヶ月。 |
費用 | 二の腕の場合:5万円~15万円 お腹:20万円~70万円 ※費用は一例です。 |
二の腕:10万円~40万円 お腹:20万円~100万円 ※費用は一例です。 |
ココがポイント!
☑︎「切らない脂肪吸引」は施術時のリスクが少なくダウンタイムがほぼない
☑︎「切らない脂肪吸引」は「切る脂肪吸引」に比べ費用が安い
「切らない脂肪吸引」2つの種類
「切らない脂肪吸引」には大きく分けて「脂肪溶解注射」と「痩身レーザー」があります。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射とは、脂肪やセルライトを融解・分解して体外へ排出させる痩身法薬剤を脂肪細胞に直接注射することで脂肪を減少させる痩身法です。
画像引用元:高須クリニック
脂肪肝や高脂血症などの治療薬剤として使用されている『PPC』、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)によって効果が認められた医薬成分『DOC』が配合されている薬剤を使用するため炎症と腫れが起こりやすい(※)とも言われ、脂肪吸引手術と同様、エステサロンでは行なえません。
※最近では従来の『PPC』『DOC』などを含まず、炎症が少ないとされる植物抽出成分が主成分の薬剤もあります。
痩身レーザー
画像引用元:キャビテーションー切らない脂肪吸引
痩身レーザーは、体の外から脂肪細胞に高周波・超音波レーザーを当て、脂肪細胞を破壊する痩身法です。
腫れや内出血は出る事はなく、傷も残らないため多くのエステサロンで導入されています。
同じレーザー仕様のマシンであっても、「ラジオ波(RF)」「超音波」「高周波」など様々な名称があり、メカニズムも多岐に渡るためマシンによって回数や効果が異なります。
ココがポイント!
☑︎「切らない脂肪吸引」には「脂肪溶解注射」と「痩身レーザー」の2種類がある
☑︎「脂肪溶解注射」は美容外科でのみ受けることができる
☑︎「痩身レーザー」はエステサロンで受けることができ、様々な種類がある
切らない脂肪吸引「痩身レーザー」の種類と特徴
エステサロンで気軽に施術を受けられる「痩身レーザー」ですが、どんな種類があるのでしょうか?メカニズムと効果について見ていきましょう。
脂肪を温めて溶かす『ラジオ波』
画像引用元:高周波 温熱器 INNOVATION RF/業務用 ラジオ波
【特徴】
ラジオ波は、電子レンジやテレビなどに使用されている電波と同じ、30~300MHzの高周波電磁波で脂肪細胞を温め燃焼させるマシンです。
別名【高周波】【RF】などと呼ばれることもあります。
【効果】
- 身体の深部体温を3~5℃上げ代謝UPが期待できる
- 血流を促進するので冷えやむくみの改善などに効果がある
- 脂肪の燃焼やセルライト分解が期待できる
ラジオ波仕様の主なマシンと料金
エステサロンではメニュー名をマシン名にして掲載しているところがほとんどですので、実際に体験したい場合にはマシン名で検索すると良いでしょう。
シミの大きさ、濃さによりますが3~6回の施術で効果を実感することができます。
肌のターンオーバーに合わせ、2〜3週間に1度の施術を繰り返します。
マシン名 | インディバ | ハイパーナイフ | サーモシェイプ | ヴィーナスライン |
マシン価格 | 約500万円 | 180万円 | 約600万円 | 240万円 |
施術料金 | 1回約1万円 | 1回約1万円 | 1回約3万円 | 1回約1万円 |
こんな人におすすめ | ・体全体の冷えや代謝の悪さに悩んでいる人 ・長期的に体質改善をしたい人 |
・部分痩せをしたい人 | ・部分痩せをしたい人 ・即効性が期待できるマシンを試したい人 |
・部分痩せをしたい人 |
※マシン価格、施術料金は一例となります。詳しくはマシン販売会社及びサロンにお問合せください。
脂肪細胞自体を破壊する『超音波』
画像引用元:痩身エステは効果ない?効果あり?どれくらい持続するのか?
【特徴】
超音波は、脂肪に超音波を当てて脂肪細胞を破壊させる施術です。
壊れた脂肪細胞は血中へ溶け出し、リンパ管や血管を通じて体外へ排出されやすい状態になります。
超音波仕様のマシンは、周波数や超音波の出方に違いがあり【ハイフ(HIFU)】【キャビテーション】など様々な種類があります。
今までは部分痩せ・即効性と言えば【キャビテーション】でしたが、【ハイフ(HIFU)】の方が効果が10倍とも言われています。
【効果】
- 深部の脂肪層に直接アプローチできる
- 脂肪細胞を死滅させることができる
- リバウンドしにくい
超音波仕様の主なマシンと料金
エステサロンではメニュー名をマシン名にして掲載しているところがほとんどですので、実際に体験したい場合にはマシン名で検索すると良いでしょう。
マシン名 | フォーカスネオ(ハイフ) | ウルフィット(ハイフ) | シーライン(ハイフ) | セルキラー(キャビテーション) |
マシン価格 | 129万円 | 350万円 | 600万円 | ー |
施術料金 | 1回約1万円 | 1回約2万円 | 1回約2万円 | 1回約1.5万円 |
こんな人におすすめ | ・部分痩せをしたい人 ・即効性が期待できるマシンを試したい人 |
・部分痩せをしたい人 | ・部分痩せをしたい人 ・即効性が期待できるマシンを試したい人 |
・部分痩せをしたい人 |
※マシン価格、施術料金は一例となります。詳しくはマシン販売会社及びサロンにお問合せください。
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
「切らない脂肪吸引」種類別向いてる人
ここまで「切らない脂肪吸引」の種類について見てきましたが、自分にはどの脂肪吸引が向いているのでしょうか?
原理 | 痩身マシン名称 | こんな人にお勧め |
高周波 | ラジオ波 | ハイパーナイフなども実はラジオ波の仲間、ラジオと同じ周波数域なのでラジオ波と言われている。主に皮下脂肪にオススメ。施術後は食事制限や運動が必要。 |
高周波 | ハイパーナイフ | 皮下脂肪、部分痩身、顔の浮腫みケア、リンパの流れ改善。施術後は食事制限や運動が必要。 |
超音波 | ハイフ(HIFU) | 硬いセルライトやリバウンドしにくいトリートメントが希望のお客様にオススメ。部分痩身で早く痩せたい場合にも効果を最短で発揮。 |
超音波 | キャビテーション | 今までは部分痩せ・即効性と言えばキャビテーションだったが、ハイフ(HIFU)の方が効果が10倍とも言われている。 |
ココがポイント!
・『皮下脂肪が気になる』→ハイパーナイフ、ラジオ波
・『硬いセルライトを無くしたい』→ハイフ(HIFU)
・『即効性が欲しい』→ハイフ(HIFU)
・『リバウンドしたくない』→ハイフ(HIFU)、ラジオ波
【ラジオ波】マシンはしっかり脂肪を温めて燃焼することができますが、施術後の3日間が勝負と言われており、施術後は食事制限や運動が必要です。
【ラジオ波】マシンを受けただけでは痩身効果はほぼありませんので注意してください。
また、施術方法によって効果に差が出やすいため
☑︎リンパの流れや筋肉の構造に沿って使用すること
☑︎ラジオ波マシンを当てるのと同時に、手でリンパを流すこと
上記の技術があるサロンを選ぶようにしましょう。
まとめ
- 「切らない脂肪吸引」は施術時のリスクが少なくダウンタイムがほぼない
- 「切らない脂肪吸引」には「脂肪溶解注射」と「痩身レーザー」の2種類がある
- 「痩身レーザー」では、『硬いセルライトを無くしたい』『即効性が欲しい』『リバウンドしたくない』人にハイフ(HIFU)がおすすめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「切らない脂肪吸引」について調査しました。
リスクが少なく料金的にも手軽に受けられる施術ですが、ラジオ波マシンで「切らない脂肪吸引」を体験する場合は、施術後の運動や食事など生活改善が必要ですので、更なる手軽さ・即効性を求める場合はハイフ(HIFU)を受けるようにしましょう。