ハイフの種類1:医療用と非医療用で分けられる
ハイフは大きく分けて、医療用と非医療用(エステ用)とに分けられます。
医療用ハイフはエステやサロンなどの、医療行為が出来ない施設は導入出来ませんので注意が必要です。
記事監修 吉岡容子先生
医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。
院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科設立
美容皮膚科を開設。副院長として勤務しています。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。
医療用ハイフの特徴と主なマシン
医療用ハイフは出力が高く得られる効果も高い一方で、マシンや施術価格が高いのが特徴です。施術料金は約3〜40万円。
【主な医療用ハイフのマシン一覧】
HIFU-HI-SONIC、スーパーハイフプロ、W-HIFU、ウルセラ、ウルセラ2、ウルチェ、ウルチェリフトα、ウルトラセル、ウルトラセルQプラス、ウルトラフォーマーⅢ、ウルトラリフト(EVO)、ウルトラリフトII、エクストラスマートソニック、コントレックス、サーマソニック、シュリンク、スマスセラ、スマートソニック、ソノクイーン、ダブロ、ダブロゴールド、ハイソニック、ハイパーSリフト、ベロハイフ、ミルフィーユリフト、リフテラ(V/A/B/P)、ユーティムス(UTIMS)、ウルトラスキン、ライポソニックなど
非医療用(エステ用)ハイフの特徴と主なマシン
一方、エステサロンでも扱える非医療用ハイフは、本来医療機器であるハイフをエステ仕様の美容マシンにしているため美容外科やクリニックのものより出力が弱いのが特徴です。ですがマシンの価格は医療用ハイフよりも安く、更に近年は効果が実感しやすく痛みが少ない安全性の高いハイフが出回っています。
【主な非医療用(エステ用)ハイフのマシン一覧】
フォーカスネオ、V-MAX(ハイックス)、ウルフィット、ウルトラシーリフト、ウルトラハイフ、ジーショット、ダブロ(シーライン)、ディーフォーカス、ディアーガ、ハイキューなど
ハイフの種類2:蓄熱式・2D型・3D型の3種類に分けられる
画像引用元:HIFU(強力集束超音波)を体験してみた!効果や実際の感想について解説!
ハイフは大きく蓄熱式(SHS方式)・2D型・3D型に分けることができ、それぞれの特徴が異なります。
- 蓄熱式ハイフ(SHS方式):強い出力で高速連射されるハイフにより素早く、照射面全体を蓄熱します。
- 2Dハイフ:1点1点の熱が連続出て、線状にで2、3秒かけて点射されます。
- 3Dハイフ:1点1点の熱が連続で出て、長方形面のようにに2、3分かけて点射されます。
蓄熱式ハイフ(SHSハイフ)のメリットは効果的で安全性が高い
- 蓄熱式ハイフ(SHS方式):強い出力で高速連射されるハイフにより素早く、照射面全体を蓄熱します。
1点の照射点が通常のハイフの2,3倍ほどの強い出力で高速連射されるハイフをクルクルと動かし広範囲を蓄熱照射することで、スピーディーにムラなくハイフ施術が可能です。
2D、3Dハイフの場合は、一度ボタンを押すと照射中の3秒から3分間は照射を止める事が出来ず、太い血管や、神経に当たっても手を離すことはできませんが、蓄熱式ハイフは徐々に蓄熱して組織の熱変異に効果的と言われる60度以上に蓄熱していきますので、蓄熱途中で違和感が出る場合は施術を止めて他の場所に移ることができる点が安全と言われています。
逆にピンポイントで気になる部分に多めに照射するなどが出来るので美容以外のクリニックや歯科医院などの医療関係者などの導入が多いです。ほうれい線、フェイスラインの歪みなど部分的な悩みに効果的です。 お客様によって細かく調整したいスピーディにハイフを照射したい場合はおすすめです。
2D型ハイフのメリットは比較的細かく打てる
1点1点の熱が連続で出て線状に2、3秒かけて点射されます。照射後は1本線を引いたようなイメージになります。
蓄熱式ハイフと同様に、2D型ハイフも細かくデザインできますが、1ライン照射したら、0.5㎝ずらして次のライン、0.5㎝ずらして次のラインといった具合に当てるので時間がかかりますし、技術力が必要になります。 技術力がありゆっくり施術をしたい場合はオススメです。
手のスライド(照射ラインの間隔)を0.5㎝から1㎝に大きくするなどすると痛みも和らぎますが効果も落ちます。
3D型ハイフは当てムラが出来にくい
1点1点の熱が連続で出ます。長方形面のように大きい面ですと2、3分かけて点射されます。
注意:3Dハイフは、4~5線に一気にスタンプされるのは間違いです。
広範囲を均一に点射することが可能ですが、一度ボタンを押すと点射が終わるまで面のサイズが大きければ大きいほど時間がかかります。
2Dハイフに比べるとボタンを押す手間が減るのと技術者による当てムラが減るので効果的ですがその分痛みを伴う場合が多いです。
広い面を手間をかけずに施術をしたい場合はおすすめです。
エステ用ハイフ選びのポイント
エステ用ハイフを選ぶ際には深刻なクレームに繋がらないよう安全性の高い機器を選ぶことが重要です。
安全性の高いハイフとは?
- 公式サイトがあるかどうか
- 販売メーカーの問い合わせ先が明記されているか
- 日本人エンジニアが居るメーカーかどうか
- アフターフォローがあるメーカーかどうか
公式サイトがあるメーカーは宣伝・広告費をかけられる一定の収益を上げています。つまり、多くのエステサロンで既に導入実績があることを示しており、信頼性を計る基準となります。更に問い合わせが直ぐに出来るよう、電話番号を明記している点も重要です。
ハイフはもともと韓国製やアメリカ製の機械が多く、機械に不具合が起きた場合に対応できる人材が日本に居ないケースもあります。
日本人エンジニアが対応してくれるかどうか、メーカーに事前に問い合わせて確認しておきましょう。その他、アフターフォローやメーカーによる研修があるかどうかも確認しておきましょう。
安すぎるハイフは危険!なるべく中古は避けましょう
機械自体が安いと安くで提供できますが効果や性能が悪いのも沢山あります。
引用元:ホットペッパービューティー
ハイフは機械自体が高額なためヤフーや楽天など格安のハイフを選びたくなりますが、30万円以下の機械は性能に問題があるケースがあります。
私自身も以前に購入してみましたが明らかに出力が弱い時と強い時があり、おかしいと思い中身を開けた際に空っぽだった事をきっかけにもう辞めました。。
なるべく中古は避け、アフターフォローや研修が受けられるようメーカーから直接購入しましょう。
エステ用ハイフ機械一覧
マシン名 | 取扱いメーカー | サイトURL | 本体価格 | おすすめ度 |
フォーカスネオ | 株式会社Dr.Visea | 公式サイトhttps://focusneo.net/ | 129万円※フォーカスネオは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。 | ★★★★★ |
V-MAX(ハイックス) | 株式会社コルテーゼ | https://www.cortese-beauty.jp/products/ | ー | ★★★☆☆ |
ウルトラシーリフト | 株式会社シーズ・ラボ | 公式サイトhttps://www.ci-z.com/solutions/shiwa/ultracilift.html | ー | ★★★☆☆ |
ウルフィット | 株式会社エストラボ | https://est-pro.co.jp/apparatus/list/ulfit/ | 350万円 | ★★★★☆ |
ウルトラハイフ | 株式会社ケンユー | https://ken-you.co.jp/pages/ultrahifu.html | 申込金20万円&月レンタル98,000円×3年 | ★★★★☆ |
ジーショット | 株式会社クレイズ | https://crays.jp/g-shot/ | 320万円 | ★★★☆☆ |
シーライン(旧ダブロ) | 株式会社ドクターズ・キッツ | 公式サイトhttp://doctorskits.com/product/she-line/ | 600万円 | ★★★☆☆ |
ディーフォーカス | 株式会社Ameglez | ー | 490万円 | ★★☆☆☆ |
ディアーガ | BECO JAPAN株式会社 | 公式サイトhttp://becojp.com/ja/2017/05/13/dia-ga/ | 400万円前後 | ★★★★★ |
ハイキュー | 株式会社KCY | http://www.kcy.jp/hiq | 180万円 | ★★☆☆☆ |
表:当社調べ
※おすすめ度:公式サイトが存在するか、価格帯、安全性で点数を算出。
フォーカスネオ
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
画像引用元:フォーカスネオ
特徴: 「Vタイプ」と呼ばれる新時代のハイフの代表。照射パワーを通常の2,3倍に上げてますが操作性の部分で安全性が高く、比較的痛みも少ないのが特徴。アフターフォローは日本人エンジニアが対応。導入時に無料フォロー研修あり(出張研修)、ドクターサポート保険あり。サポートセンターは土日も対応。
日本レーザー医学会の会員である大学教授やクリニックを運営している顧問医師、過去に株式会社ソニーの商品開発を担当していた一流のエンジニアと連携して、医療大学の研究室にて開発しており安全性が高い。マシンを導入することで、日本レーザー医学会の会員である大学教授のセミナーや、ホットペッパービューティー代理店による集客セミナーを無料で受けられるため、他サロンとの差別化が図れます。
サイト:https://focusneo.net/
本体価格:1,298,000円
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
V-MAX(ハイックス)
画像引用元:Vmax 痩身
特徴: カートリッジ交換が不要なハイフ(hifu)機器。最短15分で終わる施術は痛さもマイルドです。ムービングをしながら照射するので蓄熱式に似ているとも言われています。
サイト:https://www.cortese-beauty.jp/products/
本体価格:要問い合わせ。
ウルトラシーリフト
画像引用元:エイジングケアで注目されるハイフとは
特徴: シロノクリニックの医師とウンソングローバル社との共同開発マシン。熱エネルギーが65~70℃と医療用ハイフに近い。
サイト:https://www.ci-z.com/solutions/shiwa/ultracilift.html
本体価格:要問い合わせ。
ウルフィット
画像引用元:「ウルフィット」正確で早い施術を実現。
特徴: 最速30連射/3.5秒と5種類のカートリッジでボディ・フェイシャル共に対応。痛みコントロールモードを搭載。
サイト:https://est-pro.co.jp/apparatus/list/ulfit/
本体価格:350万円
ウルトラハイフ
画像引用元:ウルトラハイフ
特徴: 世界70カ国での販売実績を誇るGSD社製。低強度超音波をワンプッシュずつ丁寧に照射していく安全性に特化した造り。
サイト:https://est-pro.co.jp/apparatus/list/ulfit/
本体価格:申込金20万円&月レンタル98,000円×3年
ジーショット
画像引用元:ジーショット
特徴: 世界70カ国での販売実績を誇るGSD社製。1回の施術でも効果を実感できますが、今あるキャビテーションやラジオ波と併用することで更に効果は高まります。
サイト:https://crays.jp/g-shot/
本体価格:320万円
シーライン(旧ダブロ)
画像引用元:シーライン
特徴: 医療機器も製造するハイオニック社製。医療用ハイフのダブロをエステ向きに開発したもの。
サイト:http://doctorskits.com/product/she-line/
本体価格:600万円
ディーフォーカス
画像引用元:Bloom(痩身・小顔エステ)
特徴: 医療機器も製造するハイオニック社製。医療用ハイフのダブロをエステ向きに開発したもの。
サイト:ー
本体価格:490万円
ディアーガ
画像引用元:ハイフ+サーマルフラクショナルで究極のトリートメントを実現!!
特徴: ハイフとサーマルフラクショナルRF(ラジオ波)を使用できる複合機。コラーゲンやエラスチンを生成、ターンオーバーを促進させることが可能。
サイト:http://becojp.com/ja/2017/05/13/dia-ga/
本体価格:400万円前後
ハイキュー
画像引用元:【公式】業務用ハイフ機器 パーフェクト比較サイト
特徴: 通常のハイフ施術よりも大幅に時間短縮ができ、空いた時間でハイフと相性の良いRFやEMSなども組み合わせて行えるのが特徴。
サイト:http://www.kcy.jp/hiq
本体価格:180万円
まとめ
- ハイフの種類は医療用・非医療用に分けられる。
- 更に、蓄熱式(SHS式)2D・3Dとで分けられるため事前にメーカーに確認しましょう。
- エステ用ハイフの選び方は安全性があるかどうか。
- 安すぎるハイフは危険!なるべく中古は避けましょう!
安全性の目安
- 公式サイトがあるかどうか
- 販売メーカーの問い合わせ先が明記されているか
- 日本人エンジニアが居るメーカーかどうか
- アフターフォローがあるメーカーかどうか
ハイフは本来、医療行為で使用されていたマシンです。
エステ用に改良したハイフが多く出回って居るため、その中でもより安全性が高く、費用も抑えたコストパフォーマンスの良いハイフを選びたいですね。
記事監修 吉岡容子先生
医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。
院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・
美容皮膚科を開設。副院長として勤務しています。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。