一般的に業務用脱毛機を新品で購入すると約150万~500万円ほどするといわれています。今回は、高性能の脱毛機をコストを抑えて購入したい方のために、中古の業務用脱毛機を購入する前に知っておきたいメリット・デメリットやマシンの選び方、安心して取引できる販売サイトをご紹介いたします。
【記事監修】 岡崎 満美子 国内・外資化粧品会社勤で接客販売・教育トレーナー・化粧品企画・美容部長を経験の後、エステティシャン実務を経てエステティシャン養成校の教育カリキュラム確立し、講師として在籍。 日本エステティック業協会(AEA)認定インターナショナルエステティシャン/日本エステティック業協会(AEA)認定講師/エステティックコンサルタント |
目次
中古脱毛機のメリット3つ
1:マシン価格が安く導入費用が抑えられる
中古脱毛機の最大のメリットはなんと言っても価格の安さです。中古脱毛機は使用年数や製造年数にもよりますが、新品(相場約150〜500万円)の7〜9割の金額で購入することができます。導入費用を抑えることができるため、複数台を導入して回転率を上げたい方におすすめです。
2:不要なメーカーサポートがない
新品の業務用脱毛機を購入するとメーカーから脱毛講習やサロン運営サポートがついてきます。
一般的なメーカーのサポート内容は以下の通りです。
- マシン操作方法や施術技術、理論などの無料講習
- 新規開業のための融資や補助金の相談
- サロン運営のノウハウ提供
- 販促活動のサポート
- メニュー立案やキャンペーンの考案
- 集客アドバイス
- SNS商材やメニュー表、ポスターなどの提供
- 施術時の皮膚トラブルに適用されるドクターサポート保険
- いつでも相談できるコールセンター など
※メーカーにより内容は異なります。
すでに脱毛メニューを展開しているサロンであれば、こういったメーカーサポートは不要の場合があります。メーカーサポートは無料であっても予めマシン代金に含まれているケースもあるため、サポートが不要の場合は中古脱毛機を選ぶことで導入コストを抑えられると言えます。
3:高性能の脱毛機が低コストで導入できる
エステマシン業界は回転が早く次々と新しいマシンが登場するため、製造年数が比較的新しいマシンであれば例え中古であっても施術は問題なく行えるケースもあり、脱毛効果も得ることができます。これまで主流であった毛のメラニン色素に反応する光を照射するIPL脱毛方式に加え、産毛などの薄い毛にも脱毛効果を発揮し抑毛効果も得られるSHR脱毛方式の両方を採用している脱毛機であれば中古であっても幅広い層の脱毛に対応可能です。
中古脱毛機のデメリット4つ
1:マシン保証がないため故障時の修理費が自己負担
新品で業務用脱毛機を購入した場合、一般的にメーカーのマシン保証がつきます。
マシン保証は故障があった場合に無償で修理・部品交換してもらえ、購入から1〜3年が一般的です。しかし、中古の業務用脱毛機はすでに保証期間を過ぎている場合が多く、故障トラブルがあっても修理費用はすべて実費負担になります。また、交換が必要な部品がすでに廃盤になっている可能性もあるため注意が必要です。
2:メーカーサポートが受けられない
中古の業務用脱毛機を購入した場合、メーカーによるサロン運営サポートや脱毛講習を受けることができません。脱毛機を購入したからといってすぐに売上UPできず、他店との差別化、SNSでの効果的な販促活動、施術同意書やメニュー表等の準備など集客・運営するためには多くの準備が必要になります。メーカーはこうしたサポートに力を入れており、サロンが安定して売上を伸ばせるようノウハウを提供してくれます。
すでにサロン運営をされている方や、脱毛メニューを展開されていてマシンの買い替え、複数台導入を検討されている方であれば問題ありませんが、新規サロン開業をお考えの方はメーカーサポートを利用できない中古脱毛機は避けた方がいいかもしれません。
3:マシンの付属品が補充できない場合がある
業務用脱毛機ではランプやハンドピースなど、買い替えが必要な付属の消耗品があります。
新品であれば付属品の在庫もあるためメーカーから購入することができますが、中古ではすでにマシン・付属品ともに廃盤になっているケースもあります。付属品が交換できず結果的にマシン自体が使えなくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。
また、正規メーカーからマシンを購入していない場合は付属品を仕入れる際メーカーからの割引など受けられなくなってしまう可能性もあります。
4:最新脱毛機に比べ機能・性能が劣る場合がある
中古の脱毛機は型落ちのマシンなので、最新の脱毛機と比べるとどうしても機能・性能が劣ります。最新のLED脱毛機は、施術に塗布するジェルなどの消耗品も不要でランプ寿命も長いためランニングコストがかからない脱毛機として人気です。一方で中古として出回っているマシン自体も少ないため、最新のLED脱毛機を中古で購入するのは難しいといえるでしょう。
中古脱毛機|選び方のポイント4つ
ここまで中古の業務用脱毛機のメリット・デメリットをご紹介してきましたが、実際に中古脱毛機を選ぶ際のポイントをご紹介します。
- 美容機器メーカーの中古サイトから購入する
- 「IPL方式」「SHR方式」の両方を採用している脱毛機を選ぶ
- 製造日から5年以内のマシンを選ぶ
- ショット数の残量が多いマシンを選ぶ
1:美容機器メーカーの中古サイトから購入する
業務用脱毛機販売メーカーの中には中古マシンを販売しているところもあり、通常価格の1/2以下の値段で購入できるケースもあります。
Yahoo・楽天・メルカリ・海外通販サイトなどで販売されているマシンは販売時期が不明であったりマシン性能の不備が懸念されるため大変危険です。
しかし、正規美容機器メーカーが販売している中古マシンは、下取りから点検〜販売までメーカーがきちんと担当していますので安全性が高く安心して使用できるでしょう。
2:「IPL方式」「SHR方式」の両方を採用している脱毛機を選ぶ
一般的に現在販売されている脱毛機の多くは、「IPL方式」と「SHR方式」の2つの脱毛方式を採用しています。
【脱毛方式】
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これまで主流だった「IPL方式」では、産毛などの薄い毛やキッズ脱毛は難しく集客の幅が限られてきました。しかし、薄い毛にも効果を発揮し抑毛効果も得られる「SHR方式」もあわせて採用されるようになり幅広い層が集客できるようになっています。
古いタイプの脱毛機は「IPL方式」のみを採用しているマシンが多くありますが、どんな毛質にも対応する脱毛機を選ぶ際には「IPL方式」「SHR方式」の両方を採用している脱毛機を選ぶようにしましょう。
3:製造日から5年以内のマシンを選ぶ
業務用脱毛機の寿命は、マシンの性能、実際の使用頻度やメンテナンス回数により異なりますが、5〜7年といわれています。また、法的な耐用年数は5年間となっていますので、万が一の故障や施術時のトラブルを防ぐためにも製造日や販売日から5年以内もマシンを選ぶとよいでしょう。
4:ショット数の残量が多いマシンを選ぶ
脱毛機は一定のショット数を超えるとランプやカートリッジの交換が必要となり、ランプの照射回数や交換費用はマシンによって異なりますが20万発〜100万発、費用は10~20万円が相場です。「ショット数」が少ない脱毛機を購入してしまうと、メンテナンス費用もかかりますので「ショット数」が多く残っているマシンを選ぶようにしましょう。
おすすめの中古脱毛機販売サイト
中古脱毛機はフリマサイトやオークションサイト、楽天市場などでも販売されていますが、品質が保証されておらず返品保証もないケースもあるため大変危険です。中古脱毛機を購入する際には、下記の美容機器メーカーが運営する中古マシン販売サイトを利用してみてもよいかもしれません。
Dr.Visea V SECOND
画像引用元:Dr.Visea V SECOND
Dr.Visea V SECONDは、美容機器の製造・販売メーカー株式会社Dr.Viseaが運営する中古エステ機器専門の売り買いサイトです。
業界初のメーカーが運営しているサロン向け中古マシンの売買サイトとなっており、一般的なオークションサイトに比べリスクが少なく、サロン同士がやり取り出来るので手数料が安いことが特徴です。株式会社Dr.Viseaが予め精査したマシンのみ掲載されており、送料は出品者負担となっています。「現在のマシンを販売して新たに中古機器を導入したい」「メーカーの手数料は抑えて極力安く安全に購入したい」という方におすすめです。
このほか、業務用脱毛機のクリアSPシリーズを手掛ける美容機器メーカーNBSは、自社の脱毛機クリアSPの中古品販売サイトを運営していましたが、残念ながら販売終了となってしまいました。メーカーの中には、大々的に広告宣伝していなくても中古品を提供しているところもあります。「気になるメーカーの脱毛機がある」という方は、メーカーに直接問い合わせ、中古や型落ちの脱毛機があるかどうか確認してみましょう。
中古脱毛機の購入はこんなサロンにおすすめ!
中古の業務用脱毛機は、以下のサロンにおすすめです。
- すでに脱毛機を使用したことがあるサロン
- 脱毛機の買い替えを検討しているサロン
- サブメニューとして脱毛機の導入を考えているサロン
- お店の回転率UPのために複数台導入したいとお考えのサロン
業務用脱毛機は扱い方を間違えると火傷や熱傷などのリスクがあります。すでにサロンを運営している方や脱毛マシンの使用経験があるサロンの場合は中古脱毛機でも問題ないかもしれませんが、「初めて脱毛マシンを使用する」「初めてのサロン開業で脱毛機を探している」といったサロンは正規のメーカーから新品の脱毛機を購入し、メーカーが提供する脱毛講習やサロン運営サポートを活用するとよいでしょう。
脱毛機を安く購入するにはリース・レンタルもアリ
「業務用脱毛機の導入費用を抑えたい」という方は、中古で購入する方法以外に「リース」「レンタル」を活用する方法もあります。「リース」「レンタル」の場合、月額数万円で最新の業務用脱毛機を利用することが可能です。
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「リース」はリース期間中の解約ができなかったり、解約する場合は解約費用がかかる場合がありますが、「レンタル」の場合は一般的に途中解約が可能です。
「リース」「レンタル」のいずれも、業務用脱毛機の所有権がリース会社やメーカーにあるので固定資産税の課税対象とならず、経費計上することができるので節税対策になります。
まとめ
今回は、中古の業務用脱毛機を購入する前に知っておきたいメリット・デメリットやマシンの選び方、安心して取引できる販売サイトをご紹介しました。
エステマシン業界は回転が早く次々と新しいマシンが登場するため、製造年数が比較的新しいマシンであれば例え中古であっても施術は問題なく行えるケースもあり、脱毛効果も得ることができます。
ただし、Yahoo・楽天・メルカリ・海外通販サイトなどでも販売されている脱毛機は品質が保証されておらず大変危険です。
中古の業務用脱毛機を購入したい場合は、今回ご紹介したメリット・デメリットやマシンの選び方を踏まえ、安く安全に取引ができる美容機器メーカー運営のサロン専門の中古マシン売買サイトを利用するとよいでしょう。
業界初のメーカーが運営しているサロン向け中古マシンの売買サイト|Dr.Visea V SECOND公式サイトはこちら>