画像引用元:株式会社JENIMO
株式会社JENIMOが販売している業務用脱毛機ジェニモ(Jenimo)。今回は、ジェニモ(Jenimo)の特徴・効果、価格やメーカーのサポート内容について検証しました。
目次
業務用脱毛機ジェニモとは?
美容機器販売メーカー株式会社JENIMOが販売している業務用脱毛機ジェニモ(Jenimo)。
ジェニモは、IPL・SHR方式搭載の脱毛機となっており、太く濃い髭や薄く細い産毛など幅広い毛質に対応する脱毛機です。月額39,800円から導入できるため、初期費用が用意できないという方でも低コストで導入できます。
ジェニモの5つの特徴を徹底検証
ジェニモ(Jenimo)が提唱している5つの特徴について検証していきましょう。
1:国内最高出力3500Wで脱毛パワーが落ちない
画像引用元:株式会社JENIMO
ジェニモ(Jenimo)の公式サイトによると『国内最高出力3500Wのハイパワー照射を搭載』との記載がありますが、これにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
一般的に、エステ用脱毛機の脱毛方式は「IPL方式」「SHR方式」の2種類があり以下の特徴があります。
- 「IPL方式」…毛周期に合わせて脱毛を行う必要があるが、ワキ・VIO・髭などの濃く太い毛の脱毛に効果的で即効性がある。
- 「SHR方式」…毛周期に関係なく脱毛することができ産毛などの薄い毛に脱毛効果を発揮するが、マシンを連続的に使用すると脱毛パワーが低下し脱毛効果が落ちる。
ジェニモは「IPL方式」「SHR方式」の両モードを搭載しているマシンになりますが、ジェニモの「SHR方式」は使い続けても3500Wのハイパワーを保つため、脱毛パワーが落ちないというメリットがあります。
ただし、『最大出力3500W』という点については、あくまで装置が駆動する電気容量のことで、光のエネルギーがハイパワーな訳ではありません。ワット数は消費電力を表すものであり、装置が稼働する電気容量が高いということはマシンスペックとして効率が悪く、一般的に電気代も高くなると考えられます。
通常、脱毛機を稼働させるのに3500Wも必要ありません。ハイパワーが必要になるケースは、1日20〜30人を連続的に施術する場合にマシンを冷やすために必要になりますので、施術想定人数と照らし合わせてみると良いでしょう。
2:業界最安値の1ショット0.1円
ジェニモ(Jenimo)の公式サイトによると、『業界最安値の1ショット0.1円』『全身脱毛の施術コストも約200円』との記載があり、一見ランニングコストが安い印象を受けます。
ジェニモ | クリアスキンネオ | ネクステ | バイマッハ | ルミクスA9 | |
1shot単価 | 0.1円 | 0.13円 | 0.1円 | 0.3円 | 0.1円 |
※ワンショット単価算出方法はメーカーにより異なる。
その他の業務用脱毛機がそれぞれ公開しているワンショット単価と比較すると、ジェニモはワンショット単価が低く、ワンショット単価の観点だけで見るとランニングコストが安いことが分かります。
ただし、メーカーによって1ショット単価の算出方法は異なり、電気代・ジェル代・ランプ代などの総コストから1ショット単価を算出しているかどうかは不明です。
ジェニモに関してはジェル不要の脱毛機なのでジェル代が必要ありませんが、『国内最高出力3500Wのハイパワー』という記載通りに電気代を計算すると1日8時間使用した場合、1ヶ月あたり約22,680円となります。
ジェニモ | クリアスキンネオ | |
消費電力 | 3500W | 1800W |
1ヶ月あたりの電気代 | 約22,680円 | 約11,664円 |
他メーカーの業務用脱毛機クリアスキンネオと同条件で電気代を計算・比較してみると、ジェニモの方が1万円以上電気代が高いことが分かります。
1ショットあたりの算出根拠については「電気代・ランプ代の総額から割り出した単価なのか?」「出力何ワットで算出した単価なのか?」メーカーに確認が必要です。
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3:照射時間が全身約11分
ジェニモ(Jenimo)の公式サイトによると、『照射時間は全身で約11分』との記載があります。照射時間が短ければ、施術時間が短くなり回転率が上がります。そのため、1日に施術できるお客様も増え、売上UPが見込めます。
ジェニモ | スベモ | クリアスキンネオ | バイマッハ | ルミクスA9 | |
全身施術 | 約11分 | 約12分 | 約15分 | 約15分 | 約12円 |
ただし、最新脱毛機の多くは全身脱毛時間20分以下となっており、その他メーカーの脱毛機と比べてみると全身脱毛スピードの速さに大差はありません。
4:脱毛だけでなくフェイシャルも
ジェニモ(Jenimo)は、フェイシャル機能も搭載されており、付属のフィルターを付け替えることで、シミ・しわ・ニキビなどのフェイシャルメニューも展開することが可能です。公式サイトには『8つのモード搭載』との記載がありますが、実際には脱毛・フェイシャルの2つの機能と言えるでしょう。
ジェニモ | クリアスキンネオ | バイマッハ | ルミクスA9 | |
価格 | 169万4,000円 | 165万円 | 437.8万円 | 517万円 |
搭載機能 | 脱毛・フェイシャル | 脱毛・光フォト機能・ブラックピーリング・バストUP機能 | 脱毛・ピーリング・バストUP機能 | 脱毛・フェイシャル |
※価格は税込です。
その他メーカーの脱毛機と比較してみると、脱毛以外にフェイシャル機能およびバストUP機能が搭載されているマシンもあります。
特に、業務用美容機器の開発・販売メーカー|Dr.Viseaのクリアスキンネオ(165万円)と比較してみると、ジェニモは搭載されている機能のわりにマシン価格は割高と言えるかもしれません。
5:メンズの濃い毛にも効果抜群
ジェニモ(Jenimo)公式サイトには、『メンズの濃い毛にも抜群の効果を発揮』『-20度の冷却機能によって痛みを極限まで抑えた施術が可能』との記載があります。
一般的に「IPL方式」で脱毛する場合、黒いメラミン色素に反応する光を照射するため、男性の濃い髭や太い脇毛などに施術する場合、チクッとした痛みが伴います。その痛みを軽減するために、業務用脱毛機の多くは冷却機能を搭載しており、肌へのダメージを軽減する専用ジェルを使用します。
ジェニモだけでなく近年販売されている脱毛機の多くは「IPL方式」「SHR方式」の両モードを搭載しており、痛みを軽減しながら濃く太い毛に施術できますので、ジェニモならではの特徴ではないようです。
ジェニモの効果
画像引用元:株式会社JENIMO
公式サイトのビフォー・アフター画像によると、男性の髭や腕毛でも脱毛効果があるようです。ただし、ホットペッパービューティーなどのサロン口コミはありませんでしたので「何回の施術で効果が出るのか?」についてはメーカーに確認が必要です。
ジェニモの価格は169万4,000円(税込)
ジェニモ(Jenimo)は、169万4,000円(税込)となっておりレンタルも可能です。
レンタルの場合、卓上型は税抜29,800円、縦型は税抜39,800円で借りることができ、解約金はなく契約の縛りがありません。
また、ランプ代は50万発で5万5,000円、ハンドピース交換代は11万円となっています。
ジェニモのサポートや保証内容
ジェニモ(Jenimo)は、マシン導入時の無料講習、ホームページ制作やMEO対策サポートが付いてきます。
ジェニモ | クリアスキンネオ | バイマッハ | |
価格 | 162万3,600円 | 165万円 | 398万円 |
方式 | SHR・IPL | SHR・IPL | SHR・IPL |
機能 | 脱毛・フェイシャル | 脱毛・光フォト機能・ブラックピーリング・バストUP機能 | 脱毛・ピーリング・バストUP機能 |
サポート内容 | 無料導入講習/ホームページ制作・MEO対策支援 | 無料導入講習/開業サポート/ドクター相談サポート/販促商材の無料提供/インスタ支援(バナー毎月15個更新)、インスタグラマー来店&素材使用可能/動画素材/ビフォーアフター画像/チラシ/ポップ/メニュー表/売上表/予約帳/朝礼シート/従業員連絡先表/お客様アンケート/ネームプレート/カルテ各種/ギフト券、収入印紙、切手管理/施術前同意書/食事記録/未成年同意書/個人情報取扱説明/銀行振込案内/発注表/開業支援/補助金・助成金申請/SNS運用サポート/マシン購入者向けの無料webセミナー/ホットペッパービューティー活用セミナー/専門家による脱毛基礎講習/創業融資・補助金セミナー/アンバサダーサロン制度/ビフォーアフターコンテスト制度/公認インストラクター制度/MEO対策支援など | オンライン画面にて開業支援/集客、売上UPコンサルが永久無料 |
マシン保証・保険制度 | 不明 | マシン保証1年/PL保険無料加入/エステ保険加入可能 | マシン保証5年 |
ホームページ制作は素人でも無料で作れるテンプレートが豊富に出回っています。また、ホームページを作成したからと言って集客できるとは限りません。ホームページで集客するためには、SEO対策と言って、集客したいお客様向けにこまめに情報発信するなどの施策が必要になります。その点、ジェニモ(Jenimo)のホームページ制作については「ホームページを作るだけなのか?」「WEB集客コンテンツの作成までサポートしてくれるのか?」など事前に確認しておきましょう。
また、ジェニモはサロン運営に関してLINE相談できるようですが、どこまでサポートしてもらえるのか?についての明記がありません。マシンを購入したからといってすぐに売上UPできるとは限らず、他店との差別化方法、SNSでの効果的な販促活動、施術同意書やメニュー表等の準備など集客・運営するためには多くの準備が必要になります。
導入を検討する際は、具体的なサポート範囲や、万が一のマシン故障に無料で対応する「マシン保証」についても記載が無いため確認するようにしましょう。
ジェニモのマシンスペック
出力 | 1~60J/㎠ |
最大出力 | 3500W |
脱毛方式 | IPL・SHR・E-light(IPL+RF) |
ハンドル数 | 2本 |
連射機能 | 1秒間に最大10連射 |
パルス幅 | 1~20ms |
出力波長 | 脱毛 640nm~950nm
フェイシャル 430nm~1200nm |
照射面サイズ | IPL(脱毛)15mm×50mm
IPL+RF(フェイシャル)8mm×40mm |
冷却システム | ペルチェ素子 + 水冷式 + 風冷式 |
光源 | キセノンランプ |
照射面 | クリスタルサファイア |
まとめ
今回は、ジェニモ(Jenimo)の特徴・効果、価格やメーカーのサポート内容について検証しました。
ジェニモは、「SHR方式」「IPL方式」の両モード搭載の幅広い毛質に対応する脱毛機となっており、フェイシャル機能も搭載しています。「SHR方式」採用の脱毛機にありがちなパワーダウンが無く、使い続けても脱毛威力が落ちないという特徴があります。ただし、これはスベモに限らず、本文中にご紹介した他メーカークリアスキンネオなどもパワーダウンを防ぐ設計になっており、各種メーカーで改良が施されています。
ジェニモ(Jenimo)は、メーカーによるサロン運営サポートやマシン保証、万が一の施術トラブルに対応する保険制度については内容が薄いため、ジェニモの導入をお考えの方は事前に要確認すると良いかもしれません。
また、『最大出力3500W』というキャッチコピーは、一見すると脱毛パワーに優れているマシンに見えますが、実際は装置が稼働する電気容量が高いということになります。
最大出力が必要になるケースとしては、1日20〜30人のお客様にマシンを連続的に使用する場合にマシンを冷やすために必要となりますので、1日の想定施術人数と合わせて判断してみてはいかがでしょうか。
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