業務用脱毛機のメカニズムは年々進化しており、これまで主流だった「IPL脱毛方式」ではなく、最新の「SHR脱毛方式」の脱毛機をお探しの方も多いのではないでしょうか。
今回は、「SHR脱毛方式」を採用している業務用脱毛機をまとめてご紹介いたします。
また、「SHR脱毛方式」のデメリットを改善した最新の脱毛方式や業務用脱毛機を合わせてご紹介いたしますのでマシン選びの参考にしてみてください。
「SHR脱毛方式」とは?
画像引用元:美容専門サロン ラシック
「SHR脱毛方式」とは、IPLと同じく光脱毛の一種です。
発毛組織に栄養を与えている領域に熱を蓄積させ、その熱で広範囲の毛にダメージを与えるので、メラニン色素に関係なく毛周期に左右されない施術が可能です。
黒いものに反応する光線(IPL方式)とは異なり、金髪やうぶ毛、日焼けや地黒の肌にも施術を行うことが出来ます。
「SHR脱毛方式」のメリット・デメリット
画像引用元:ラヴィベール
従来のマシンに多く採用されていた「IPL脱毛方式」は、濃いヒゲやVIOなど頑固な毛にお悩みの方に大変効果的ですが、産毛・金髪・白髪には効果が薄く、日焼けした肌やほくろがある部位には施術できませんでした。また、チクッとした痛みが伴うためサロンスタッフによる出力調整の見極めなど施術技術が求められました。
一方「SHR脱毛方式」は、痛みがほとんどなく毛周期に関係なく脱毛効果を発揮するため、ジュニア脱毛やセルフ脱毛にも採用されています。
「SHR脱毛方式」のメリット
- 産毛・金髪・白髪にも効果がある。
- 毛周期に関係なく施術できるので、脱毛完了までのスピードが早い。(2~3週間に1度の施術、脱毛完了まで6ヶ月。)
- 全身脱毛スピード約10〜15分と「IPL脱毛方式(全身約90〜150分)」に比べ施術時間が短い。
- ほくろ・色素沈着部位・日焼けした肌でも施術OK。
- 痛みがないため肌への負担が少ない。
さらに、「SHR脱毛方式」は専用ジェルを塗って施術するため、そのジェルに含まれる美肌成分で美白・シミそばかす改善・ニキビケア・毛穴収縮のケア・赤ら顔改善など、美肌効果が期待できます。(使用するマシンによって専用ジェルに含まれる美肌成分は異なります)
「SHR脱毛方式」のデメリット
メリットの多い「SHR脱毛方式」ですが、長時間マシンを使用すると、徐々に出力が下がり効果が得られにくくなってしまうというデメリットがあります。
マシンによって出力が落ちないよう調整されている最新脱毛機はこちらでご紹介いたしますので参考にしてみてください。
「SHR脱毛方式」を採用しているマシン一覧
以下でご紹介する脱毛機は全て「SHR脱毛方式」を採用しているため、脱毛メリット・デメリットはどのマシンも同じです。マシン価格や保証期間、レンタルの有無、ランニングコストなどの観点から比較すると良いでしょう。
マシン名 | マシン価格 | 脱毛方式 | |
1 | ティーノ | 108万円(税込118.8万円) | SHR方式 |
2 | ヘリオス | 130万円(税込143万円) | SHR方式 |
3 | ライエンス2 | 136万円(税込149.6万円) | SHR方式・IPL方式 |
4 | オルトレドゥエ | 198万円(税込217.8万円) | SHR方式(SSCM方式) |
5 | バイマッハ | 398万円(税込437.8万円) | SHR方式 |
6 | ルミクスA9 | 470〜480(税込517〜528万円)※サイトにより表記異なる | SHR方式 |
7 | セルフワン | 月々29,800円(税込32,780円)※レンタルのみ | SHR・IPL方式 |
1.ティーノ(Tino)
画像引用元:RAYREACH
ティーノは、「子ども脱毛」「メンズ脱毛」モードも搭載しており幅広いユーザー層へメニューを提供できる脱毛機です。
※効果が出るまでの期間や回数、脱毛スピードなど事前に販売会社にお問合わせください。
【ティーノの詳細】 本体価格:108万円(税込118.8万円) レンタル料金:月々29,800円(税込32,780円) 1ショット:0.3円 ランプ代:9万円(税込99,000円) マシン保証:1ヶ月以内であれば全額返金保証 |
2.ヘリオス(HELIOS)
画像引用元:RBBToday
都内を中心に展開する脱毛サロン「メンズ脱毛NAX(ナックス)」がレンタルしている脱毛機ヘリオス。全身脱毛30〜40分、メンズ脱毛だけでなく子供脱毛モードも搭載しています。※効果が出るまでの期間や回数、脱毛スピードなど事前に販売会社にお問合わせください。
【ヘリオスの詳細】 本体価格:130万円(税込143万円) レンタル料金:月々39,800円(税込43,780円) 1ショット:0.4円 ランプ代:12万円(税込13万2,000円) ハンドピース代:ー マシン保証:ー |
3.ライエンス2
画像引用元:ミヤタッチ
ライエンス2は全身脱毛15分で完了します。SHR方式のほか、IPL方式モードも搭載しているため、濃いヒゲやVIOなどの頑固な毛質にも効果があります。セルフ脱毛にも対応しているマシンなので施術スタッフの確保が難しい場合でも導入できるマシンです。
【ライエンス2の詳細】 本体価格:136万円(税込149.6万円) レンタル料金:月々4万円(税込44,000円) 1ショット:ー ランプ代:9万8,000円(税込10万7,800円) ハンドピース代:18万円(税込19万8,000円)※ランプ付 マシン保証:1年間 |
4.オルトレドゥエ(OLTREDUE)
画像引用元:エステティック通信
オルトレドゥエは「SHR脱毛方式」の一種、「SSCM(スムーススキンコントロールメゾット)」を採用しており、全身脱毛はもちろん、フェイシャル・バストトリートメント機能を併せ持つ脱毛機です。公式サイトに「レンタル可能」とありますが、月々のレンタル料についての記載がありませんので詳しくは直接販売会社にお問合わせください。
【オルトレドゥエの詳細】 本体価格:198万円(税込217.8万円) レンタル料金:お問合わせください 1ショット:0.1円 ランプ代:ー ハンドピース代:ー マシン保証:2年間 |
5.バイマッハ(BYMACH)
画像引用元:サロン ド ポラリス
バイマッハは、IPL方式・SHR方式両モード対応の脱毛マシン。微弱電流を流して美肌成分をお肌の内部、毛穴の内部まで浸透させることのできる【イオン導入】も同時照射が可能です。公式サイトに「レンタル可能」とありますが、月々のレンタル料についての記載がありませんので詳しくは直接販売会社にお問合わせください。
【バイマッハの詳細】 本体価格:398万円(税込437.8万円) レンタル料金:1週間無料、月々レンタル料は要問合わせ 1ショット:0.3円 ランプ代: 12万円(税込132,000円) ハンドピース代:18万8,000円 (税込20万6,800円) マシン保証:1年間全額返金保証、マシン保証5年 |
6.ルミクスA9(LUMIX-A9)
画像引用元:ルミクスA9
ルミクスA9は、株式会社エストラボが販売しているSHR方式の業務用脱毛機で、ホスト・タレントのローランドさんが広告塔になっていることでも有名なマシンです。ルミクスA9独自のスキンケア機能「BBL(ブロードバンドライト)機能」が搭載されておりは、シミ・くすみ・しわ・たるみ・ニキビなどの肌悩みに効果的とされています。
公式サイトに「レンタル可能」とありますが、月々のレンタル料についての記載がありませんので詳しくは直接販売会社にお問合わせください。
【ルミクスA9の詳細】 本体価格:470〜480円(税込517〜528万円)※サイトにより表記異なる レンタル料金:ー 1ショット:0.3円 ランプ代:1,000,000発/10万円(税込11万円) ハンドピース代:IPL/28万円(税込30万8,000円)、IPL+RF/30万円(税込33万円) マシン保証:1年(2年目以降のサポートは有料) |
7.セルフワン(SELF ONE)
画像引用元:プレスリリース
セルフワンは、セルフモードとプロモードの切替が可能な連射式レンタル脱毛機です。
SHR・IPL脱毛方式の両モード搭載を採用でメンズ髭脱毛やキッズ脱毛、フェイシャルモードにも対応しています。※効果が出るまでの期間や回数、脱毛スピードなど事前に販売会社にお問合わせください。
【セルフワンのスペック】 本体価格:月々29,800円(税込32,780円)※レンタルのみ 1ショット:0.3円 ランプ代:ー ハンドピース代:ー マシン保証期間:1年間 |
使用し続けても出力が下がらない!最新脱毛方式とマシン4選
ここまで「SHR脱毛方式」を採用しているマシンについてご紹介してきましたが、自社独自の脱毛方式や最新の脱毛方式を採用しているマシンも多く存在します。
「SHR脱毛方式」の業務用脱毛機をご検討中の方は、「SHR脱毛方式」よりも安定した出力で脱毛効果を発揮する最新脱毛方式のマシンも一度ご検討することをお勧めします。
1.「NEO方式」
「NEO方式」とは、エステ機器の開発・販売会社の株式会社Dr.Viseaが独自に開発したSHR+IPL脱毛方式です。従来のSHR脱毛のメリットや効果はそのままに、安定した出力を維持したまま施術できるため連射スピードが落ちることなく優れた脱毛効果を得られます。
「NEO方式」採用のマシン|クリアスキンネオ
画像引用元:Dr.Visea
クリアスキンネオは、SHR方式とIPL方式を使い分けられるクリアスキン脱毛を採用している脱毛機です。タッチパネル操作にて、お客様に合わせた脱毛が可能です。毛周期に関係なく産毛や金髪、日焼けした肌や色黒肌の人にも照射可能で効果を発揮します。
サロンの使い方に合わせてオーダーメイド出力調整可能でき、キッズ・メンズ脱毛専門店にも対応できるので幅広いユーザー層にアプローチ可能な脱毛機です。
またBBL(ブロードバンドライト)機能に寄せたフォトの光を搭載しておりシミ・くすみ・しわ・たるみ・ニキビなどの肌悩みにもアプローチが可能です。そのほかブラックピーリング機能、バストケア機能も搭載されているため幅広いメニュー展開が可能です。
※初期費用無料で月額55,000円から導入可能ですので詳しくは販売会社にお問合わせください。
クリアスキンネオ販売メーカー(Dr.Visea)の特徴
- 日本レーザー医学会の会員である大学教授やクリニックを運営している顧問医師、過去に株式会社ソニーの商品開発を担当していた一流のエンジニアと連携して、医療大学の研究室にて開発しており安全性が高い。
- 医療機器販売許可を取得した脱毛機なので、介護施設やクリニックなどにも導入実績あり。
- Dr.Viseaのマシンを導入することで、日本レーザー医学会の会員である大学教授のセミナーや、ホットペッパービューティー代理店による集客セミナーを無料で受けられるため、他サロンとの差別化が図れる。
【クリアスキンネオの詳細】 本体価格:150万円(税込165万円) レンタル料金:初期費用0円、55,000円 1ショット:0.13円 ハンドピース代:9万9,000円(税込10万8,900円) マシン保証:1年間 |
2.「HIPL脱毛方式」
画像引用元:エステサロン vivi ✽美々✽
「HIPL脱毛」とは、『High Intensive Pulse Light』の略で、キセノンランプというランプを使用した脱毛機のことを言います。黒色に反応する光が、毛のメラニン色素に反応して熱を発し、毛根の毛母細胞のなかにある毛乳頭という発毛組織に熱ダメージを与えて、毛の再生する力を弱めるメカニズムになっています。
「HIPL脱毛」は、SHR脱毛のスピード感はそのままで最高出力を安定して連射できるので、1回目から脱毛効果を実感することができます。
「HIPL脱毛方式」採用のマシン|ハレモ(Halemo)シリーズ
画像引用元:株式会社フジマエ
ハレモ脱毛機には2種類あり、ローラー付きワゴンタイプのハレモ(Halemo)と卓上タイプハレモエス(Halemo-S)があります。
卓上脱毛機のハレモエス(Halemo-S)は、脱毛のみに絞った機能で、新品の業務用脱毛機の中で業界2番目の安さとなっています。(最安はTino(ティーノ))
【ハレモ(Halemo)の詳細】 本体価格:159万円(税込174.9万円)※マシンにより異なる レンタル料金:月々39,800円(税込43,780円) 1ショット:0.1円 ランプ代:5万円(税込5万5,000円) ハンドピース代:1本10万円(税込11万円) マシン保証:ー |
3.「S-IPL脱毛方式」
画像引用元:SHR方式の脱毛機とマスターライトの違い
S-IPL(スーパーインテンスパルスライト)とは、得られる効果やメリットはSHR脱毛方式と同じですが、SHR脱毛方式唯一のデメリットである出力低下を改善した脱毛方式で、高出力を維持したまま照射ができる脱毛方式です。
「S-IPL脱毛方式」採用のマシン|マスターライト
画像引用元:美容機器プロショップ
マスターライト(Masterlight)は、S-IPL方式を採用した完全国内製造の脱毛マシンです。
美肌フォトフェイシャル機能搭載で、コラーゲン繊維やヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞、毛細血管を活性化させることができます。
【マスターライト(Masterlight)の詳細】 本体価格:490万円(税込539万円) レンタル料金:ー 1ショット:0.56円 ランプ代:ー ハンドピース代:ー マシン保証:2年間 |
4.「THR方式」
画像引用元:クリアエスピー
業務用脱毛機クリアSPシリーズ独自の脱毛方式「THR方式」。SHR方式と同じ蓄熱式脱毛方式ですが、長時間の使用でも出力が下がることなく安定した脱毛効果を発揮します。
「THR方式」採用のマシン|クリアエスピー(CLEAR/SP)シリーズ
クリアエスピーシリーズは複数マシンが存在しますので詳しくは販売会社にお問合わせください。
【クリアエスピーシリーズの詳細】 本体価格:CLEAR/SP-ef/208万円(税込228.8万円)、CLEAR/SP-ef#/238万円(税込261.8万円) レンタル料金:月々38,232円〜 1ショット:ー ランプ代:18万8,000円(税込20万6,800円) ハンドピース代:ー マシン保証:2年間 |
まとめ
「SHR脱毛方式」は
- 痛みが少ない
- 施術スピードが早い
- どんな毛質にもOK
- 毛周期に関係なく施術可能なため脱毛完了までの期間が短い
など様々メリットがあります。
しかし、長時間の使用では安定した出力を維持することができず、脱毛効果が落ちてしまうデメリットがありました。
複数マシンを導入するのであれば1台1台の負担を抑えて出力を維持しながら施術できますが、高額な業務用脱毛機をいくつも買い揃えることは難しいと思います。
業務用脱毛機を購入する場合は、「SHR脱毛方式」の効果はそのままに、出力が下がらない最新脱毛方式のマシンを検討してみましょう。