メスを使わず顔のたるみ改善や痩身効果が期待できると人気のハイフですが、業務用ハイフは数百万円以上と高額です。
ハイフメニューの導入をお考えのオーナー様の中には「初期費用を抑えたい」「安くマシンを入手したい」という方が多いのではないでしょうか?
今回の記事では、業務用ハイフを中古で購入する際のメリット・デメリットや、レンタル・リースが可能なマシンについてご紹介いたします。
業務用ハイフを中古で購入するメリット
マシン価格が安く初期費用が抑えられる
業務用ハイフを中古で購入する最大のメリットは初期費用を抑えられることです。
新品の業務用ハイフは約100~600万円ほどです。一方、中古の場合は、使用年数や製造年数にもよりますが新品マシンの10分の1の金額で購入できることも少なくありません。
エステマシン業界は回転が早く次々と新しいマシンが登場するため、製造年数が比較的新しいマシンであれば中古であっても施術自体は問題なく行えるケースもあります。
業務用ハイフを中古で購入するデメリット
マシン保証がないため故障時の修理費が自己負担
新品の業務用ハイフを購入すると一般的にメーカーのマシン保証がつきます。
(マシン保証とは、故障しても無償で修理・部品交換してもらえたり、代替マシンを無料で貸し出してくれる保証制度のことで、購入から1〜3年程度有効となっています。)
しかし、中古の業務用ハイフはすでに保証期間を過ぎている場合が多く、故障トラブルがあっても修理費用はすべて実費負担になります。
また、交換に必要な部品がすでに廃盤になっており修理自体が困難なケースもあるため注意が必要です。
メーカーのアフターフォローやサポートが受けられない
一般的に新品の業務用ハイフを購入した場合はどのメーカーでもアフターフォロー・サポートがついてきます。
サポートが充実しているメーカーのアフターフォロー・サポート内容は以下の通りです。
- マシン操作方法や施術技術、理論などの無料講習
- 新規開業のための融資や補助金の相談
- サロン運営のノウハウ提供
- 販促活動のサポート
- メニュー立案やキャンペーンの考案
- 集客アドバイス
- SNS商材やメニュー表、ポスターなどの提供
- 施術時の皮膚トラブルに適用されるドクターサポート保険
- いつでも相談できるコールセンター など
※メーカーにより内容は異なります。
しかし、中古の業務用ハイフを購入した場合はマシンの保証だけでなくメーカーによるアフターフォローやサポートが受けられないことがほとんどです。
マシンを購入したからといってすぐに売上UPできるとは限りませんし、他店との差別化方法、SNSでの効果的な販促活動、施術同意書やメニュー表等の準備など集客・運営するためには多くの準備が必要になります。
メーカーはこうしたサポートに力を入れており、サロンが安定して売上を伸ばせるようノウハウを提供してくれます。
中古で購入してしまうと、これらのサポートが受けられないため自力で販促活動をしていく必要があります。せっかくマシンを購入しても売上に繋がらなければマシンコストが回収できませんので中古マシンを購入する場合は十分に検討しましょう。
最新ハイフ機器に比べ機能・性能が劣る
ハイフの種類 | 仕組み | メリット・デメリット |
2Dハイフ | 1点の熱が線状に2、3秒かけて点射される。 | 細かくデザインできるが、施術時間がかかるうえ技術力が必要。当てムラのリスクがある。 |
3Dハイフ | 熱が長方形面のように大きい面で2、3分かけて点射される。 | 広範囲を均一に照射可能。一度ボタンを押すと点射が終わるまで面のサイズが大きければ大きいほど時間がかかる。 |
4Dハイフ | 熱が長方形面のように大きい面で2、3分かけて点射される。 | 4列同時に照射するので施術時間が短いが部分当てができない。 |
蓄熱式ハイフ (最新) |
通常のハイフの2、3倍の出力で1点の熱が高速連射される。 | ピンポイント照射、広範囲照射が可能。施術時間が短くムラがない。蓄熱照射なので火傷のリスクがない。 |
中古のハイフは型落ちのマシンなので、最新のハイフと比べるとどうしても機能・性能が劣ります。
業務用ハイフのメカニズムは年々進化しており、これまで主流だった「2D、3D、4Dハイフ」ではなく「蓄熱式」を採用するマシンが増えています。
最新のハイフはメカニズムの進化に伴い従来よりも火傷のリスクが大幅に軽減され、施術時間も短縮できるなど様々なメリットがあります。
中古のハイフを購入する場合には、メカニズムや施術スピードにも十分注意して購入しましょう。
火傷や施術トラブルが起こる可能性がある
画像引用元:HIFUヤケド…その後…
ハイフはもともと前立腺肥大症などの治療に使用されてきた医療器具を美容機器として転用したマシンとなっており、出力調整に不備があると火傷などのトラブルになりかねません。
エステサロンで痩身の施術を受けて熱傷になり、治るまでに半年かかると診断された
引用元:独立行政法人国民生活センター
エステサロンの施術で頬の神経の一部を損傷した
引用元:独立行政法人国民生活センター
ハイフによる施術トラブルは複数報告されておりこういったトラブルが起こる主な要因として、一度ボタンを押すと3秒〜3分間は照射を止める事が出来ない古いメカニズムを採用している「2D、3D、4Dハイフ」を使用したことが考えられます。
画像引用元:フォーカスネオ
最新ハイフの中には、徐々に60度以上に蓄熱していく仕組みの「蓄熱式ハイフ」があります。「蓄熱式ハイフ」は、ハイフ特有のチクッとした痛みがほとんどなく、蓄熱途中で違和感が出る場合は施術を止めて他の場所に移ることができるので火傷のリスクがありません。
出力が制御された安全性の高い蓄熱式ハイフ」は火傷によるトラブルを回避できますが、中古ハイフの場合は出力調整が難しい場合がありますので注意が必要です。
メーカーの保険制度が利用できない
画像引用元:フォーカスネオ
ハイフマシンの中には、マシンが故障した場合の「マシン保証」のほかに、万が一お客様等に損害を与えてしまった場合でも賠償責任をカバーしてくれる「PL保険」や、ハイフ以外のエステの施術全般のトラブルに対し施設賠償責任・受託物賠償責任・生産物賠償責任が保障される「エステ保険」を導入しているマシンがあります。
こういった保険制度を採用しているマシンは、メーカーの安全性への意識が高く万が一のトラブルも対応してくれるため安心です。
中古でハイフを購入してしまうと、火傷のリスクが高いだけでなく施術時のトラブルに対応してくれる各種保証が無いため、メーカーからのサポートが受けられず訴訟や営業停止に至ってしまう可能性もあるため要注意です。
業務用ハイフを低コストで購入するには?
ここまで中古の業務用ハイフを購入するメリット・デメリットについてご紹介していきましたが、修理コストが発生するリスクや火傷が起こるリスクなどを考えると、中古マシンを購入することはオススメできません。
それでも「どうしても初期費用を抑えたい!」という方には「リース」「レンタル」がオススメです。
「リース」「レンタル」の仕組み
メーカーの中には「リース」「レンタル」で月額数万円で最新の業務ハイフを利用できるサービスを用意しているところがあります。
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「リース」はリース期間中の解約ができなかったり、解約する場合は解約費用がかかる場合がありますが、「レンタル」の場合は一般的に途中解約が可能です。
「リース」「レンタル」のいずれも、業務用ハイフの所有権がリース会社やメーカーにあるので固定資産税の課税対象とならず、経費計上することができるので節税対策になります。
「リース」「レンタル」が可能な業務用ハイフ
2021年時点で、「リース」「レンタル」が可能な最新業務用ハイフを厳選してご紹介いたします。
フォーカスネオ
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
2021年現在、エステサロン・ネイルサロン・脱毛サロン・メンズサロン・医療クリニックなど全国1000店舗以上で導入されているエステ用ハイフフォーカスネオ(Focus Neo)。
1台でフェイス・ボディが施術可能なハイフです。
従来のハイフはカートリッジ交換費用が10〜30万円必要になりますが、フォーカスネオはカートリッジ交換不要なのでマシン費用以外のランニングコストがかかりません。
また、リース・レンタルの場合は初期費用0円で月々44,550円(税込)から導入することが可能です。
さらにマシン保証期間3年、「PL保険」「エステ保険」も完備しており、販売元のエステ機器販売会社Dr.Viseaにはマシン監修・医学顧問の医師がいるため、万が一施術中にトラブルがあった場合には医学的なアドバイスを受けることができます。※初期費用0円から導入可能ですので詳しくは販売会社にお問合わせください。
フォーカスネオ販売メーカー(Dr.Visea)の特徴
- 日本レーザー医学会の会員である大学教授やクリニックを運営している顧問医師、過去に株式会社ソニーの商品開発を担当していた一流のエンジニアと連携して、医療大学の研究室にて開発しており安全性が高い。介護施設やクリニックなどにも導入実績あり。
- Dr.Viseaのマシンを導入することで、日本レーザー医学会の会員である大学教授のセミナーや、ホットペッパービューティー代理店による集客セミナーを無料で受けられるため、他サロンとの差別化が図れる。
【フォーカスネオの詳細】 本体価格:118万円(税込129.8万円) リース・レンタル料金:初期費用0円、月々44,550円(税込)〜 ハンドピース代:0円(80万ショット保証) 保証:マシン保証3年間、PL保険、エステ保険 メカニズム:蓄熱式 |
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
フォーカスネオプロ
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
フォーカスネオの最新機種フォーカスネオプロは、従来のハイフ機能のほか、EMSとポレーションが同時に出力されるメカニズムとなっており引き締め効果と美容液導入が同時にできるため従来のハイフ以上に痩身効果を出すことができます。
1台でリフトアップ・痩身だけでなくバストアップも可能です。
また、フォーカスネオ同様、リース・レンタルの場合は初期費用0円で月々44,550円(税込)から導入することが可能です。
※フォーカスネオプロについては、フォーカスネオ公式サイトにて問い合わせることができます。その際は「フォーカスネオプロを希望」の旨をフォームに記入するようにしましょう。
フォーカスネオ販売メーカー(Dr.Visea)の特徴
- 日本レーザー医学会の会員である大学教授やクリニックを運営している顧問医師、過去に株式会社ソニーの商品開発を担当していた一流のエンジニアと連携して、医療大学の研究室にて開発しており安全性が高い。
- 医療機器販売許可を取得した脱毛機なので、介護施設やクリニックなどにも導入実績あり。
- Dr.Viseaのマシンを導入することで、日本レーザー医学会の会員である大学教授のセミナーや、ホットペッパービューティー代理店による集客セミナーを無料で受けられるため、他サロンとの差別化が図れる。
【フォーカスネオプロの詳細】 本体価格:180万円(税込198万円) リース・レンタル料金:初期費用0円、月々44,550円(税込)〜 ハンドピース代:0円(80万ショット保証) 保証:マシン保証3年間、PL保険、エステ保険 メカニズム:蓄熱式 |
※フォーカスネオ、フォーカスネオプロは、HIFUの規制を求める意見書を厚労省に提出した2023年3月31日を持ちまして生産終了になりました。
LALAKU(ハイフレンタルサービス)
画像引用元:LALAKU
貸しビル事業、アミューズメント施設運営、エステサロン運営などを事業にしている有限会社スガエンタープライによる業務用ハイフレンタルサービスLALAKU。
初期費用33,000(税込)〜となっており、3ヶ月からレンタル可能です。故障時の代替品を無償で提供してくれますが、カートリッジは消耗品となっており購入が必須となっています。
画像引用元:LALAKU
LALAKUのレンタルサービスは、3つのハイフから選べるようになっており、初心者でも安心して操作可能なマシンや高度な技術が必要なマシンがあるようです。
公式サイトによるとマシンの中には出力が強く痛みを伴うマシンもあるようですので、体験会などで実際に試してから導入を検討してみるのも良いかもしれません。
保険制度やレンタルの流れについて詳しくは公式サイトよりお問い合わせください。
【ハイフレンタルサービスLALAKUの詳細】 レンタル料金:初期費用10,000円(保証金として)、月々33,000円〜 ハンドピース代:有料 保証:マシン保証 メカニズム:マシンにより異なる |
まとめ
今回は、業務用ハイフを「中古購入」する際のメリット・デメリットについてご紹介しました。
中古マシンは、最新機種に比べ機能・性能が劣るだけでなくメーカーの保証やサポートが受けられないため、万が一の故障トラブルがあった場合に買い換えや施術トラブルのリスクがあります。
一方「リース」「レンタル」は、月額数万円で機能・性能が優れたマシンが利用できるだけでなくメーカーが提供するサポートなども受けられるケースがありますので、「初期費用を抑えたい」という方はぜひ一度検討してみましょう。