エステサロン開業に向けて必要な備品や資金について「何を用意したらいいか分からない」「準備資金の目安が分からない」などお悩みの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、エステサロン開業に必要な資金や備品など一挙ご紹介いたしますのでご参考にしてみてください。
目次
エステサロン開業で必要なものとは?
エステサロン開業で必要なものは主に以下の3つに分けることができます。
【エステサロン開業で必要なもの】
☑︎物件(店舗) ☑︎備品や機器 ☑︎開業資金 ※このほか、エステサロン開業に特別な資格を取得する必要はありませんが、 技術向上や実績が欲しい場合には日本エステティック協会の資格を取得するのもおすすめです。 |
物件(店舗)や備品、開業資金など必要なものについて詳しく見ていきましょう。
物件(店舗)を用意しましょう
エステサロン開業するにあたりまず必要になるのが物件(店舗)です。
物件(店舗)の立地によって集客しやすい客層やメニューが異なりますので、ご自身の展開していきたいメニューやサービスをよく吟味した上で競合店舗が少なく集客が見込める地域に物件(店舗)を用意するようにしましょう。
自宅でサロン開業する場合
エステサロンを店舗ではなく自宅で開業すると、物件(店舗)の契約金や家賃が不要となるため初期費用をかなり抑えることが可能です。
一方、自宅ならではの生活感を排除し、お客様がリラックスできるよう内装にこだわることが大切です。施術スペースは玄関に近い部屋に設けることで、お客様がリビングやキッチンなど生活感のある部屋を見ることなく施術を受けることができます。
また、車の騒音やご近所の生活音が聞こえない様に配慮するようにしましょう。
自宅でサロン開業する際に必要なもの
- 静かで落ち着いて施術を受けられる部屋
- 玄関からサロン部屋まで、生活感を感じさせない導線
- 必要に応じて内装工事
- 駅から遠い場合や郊外の自宅で開業する場合には、駐車場の確保
マンションの一室を借りてサロン開業する場合
賃貸マンションや賃貸アパート等でサロンを開業する場合は、契約前に商用利用可能なマンションかどうか事前に確認が必要です。賃貸契約をする際に居住目的で契約してしまうと、営利目的であることが発覚した場合、賃貸借の契約違反となります。
また、営利目的に賃貸物件を借りた場合は賃料に対して消費税が本来課税されることも留意しておく必要があります。
賃貸マンション等でサロン開業をする場合は、「事務所可」「商用利用可」のマンションまたはアパートで、事業(営業)目的であることを前提に賃貸借契約するようにしましょう。
マンションの一室を借りてサロン開業する際に必要なもの
- 「事務所可」「商用利用可」のマンションまたはアパート
- 契約時の敷金、礼金、家賃(前払い分)、火災保険料、仲介手数料など
- 必要に応じて内装工事(管理会社に事前に確認)
- 駅から遠い場合や郊外のマンションで開業する場合には、駐車場の確保
テナントを借りてサロン開業する場合
テナントでの開業は商用目的の物件を借りるため、オフィスビル街や道路に面したビル、商業施設の中などさまざまな選択肢があり、集客しやすい立地に店舗を構えることができます。
物件選びから内装まで自分好みにのサロンに仕上げることが出来ますが、物件の契約費用や内装工事費などの初期費用がかかるため、従業員を雇って本格的にエステ店を経営したい方におすすめです。
テナントを借りてサロン開業する場合には、お客様の足が遠のくと一気に経営が厳しくなるため、物件契約をする前に競合店の有無やターゲット層などのリサーチを入念にしておきましょう。
テナントを借りてサロン開業する際に必要なもの
- 入居審査に必要なもの(契約申込書、事業内容や財務状況がわかる書類など)
- 契約時の敷金、礼金、家賃(前払い分)、火災保険料、仲介手数料など
- 必要に応じて内装工事(管理会社に事前に確認)
出張型サロンを開業する場合
出張型サロンは、車などの移動手段をすでに持っていたり交通機関を利用する場合は10万円ほどで開業することができるため、最も初期費用を抑えることが可能です。
一方、出張型エステサロンは、業務用エステ機器を使用することが難しく個人の技術が施術効果を大きく左右します。すでに施術スキルがあり、SNSなどの広告宣伝に注力できる方におすすめの開業方法です。
出張型サロンを開業する際に必要なもの
- 移動手段となる車(必要に応じて)
物件選びのコツ
物件(店舗)の立地によってターゲットやメニュー内容が大きく異なりますので、事前にイメージしているターゲットやメニューに合わせて物件を選ぶと良いでしょう。
例えば、『社会人や女子大生』をターゲットにする場合、仕事や学校帰りに立ち寄れるサロンが最も集客しやすくなりますので駅前の繁華街がベストです。また、気軽に施術が受けられる脱毛プランや単価が割安なメニューを用意する必要があります。
『主婦層』をターゲットにする場合、昼間の空き時間にゆっくりできるサロンが最も集客できるため、郊外の住宅地が良いでしょう。さらに、主婦層が通いやすいよう駐車スペースを設けたり、家計から捻出できる単価やメニューを用意する必要があります。
物件(店舗)を構えたいエリアの競合店舗を事前に調査(客層、メニュー、価格、営業時間など)し、自店ならではの強みを予め明確にしておくと失敗しないサロン開業が可能になります。
備品や業務用エステ機器を用意しましょう
エステサロンには最低限必要なものとして施術用ベッドやスツールなど大型の備品のほか、施術で使うタオルや化粧品、スリッパや飲み物などの小物などがあります。
さらに施術効果を高めて集客力をUPさせたい方は業務用エステ機器の導入もおすすめです。
エステ開業に必要な備品
フェイシャルエステやボディエステなど施術メニューによって必要な備品は異なりますが、主な備品は以下の通りです。
【大型備品】
ベッド/スツール/ワゴン/タオルウォーマー&クーラー(タオルやスポンジを温めるためのもの、冷却用タオルの保冷用)/備品の消毒用衛生機器/家具など
【小物備品】
バスタオル/フェイシャルタオル/大判シーツ/ペーパーシーツ/フェイス用ミニシーツ/スリッパ/化粧備品(化粧用具、コーム、ケープやクロスなどの防水カバー)など
【接客用備品】
カウンセリングシート/カルテ/施術同意書/筆記用具/領収書/掃除用備品/エステティシャン用のマスク/白衣・制服/消毒液/飛沫防止のアクリル板など
【その他】
BGM/BGM用オーディオ機器/グラスやカップ類/茶葉/雑誌/タブレットなど
大型の備品はエステやマッサージ専用の卸業者から安く購入することができます。
小物備品については、エステ専用の卸業者から一括購入することでコストを抑えることが可能です。
エステ開業に必要な業務用エステ機器
「施術効果を高め確実にリピーターを獲得したい」「施術スピードをUPし回転率を高めたい」「スタッフ教育の時間を減らしたい」という方には業務用エステ機器の導入がおすすめです。
業務用エステ機器を選ぶ際は施術時間が短く複合機能を備えたマシンを選ぶことにより、メニューの幅が広がり回転率を高め集客を増やすことができます。
施術メニューによって異なりますが、一般的に業務用エステマシンは100〜500万円が相場となっておりレンタル・リースが可能なマシンもあります。
施術内容 | 主なマシン | マシン相場 |
脱毛 | 脱毛機器 | 100〜500万円 |
痩身 | ラジオ波、キャビテーション、ハイフ、脂肪吸引、パルス痩身など | 120〜350万円 |
フェイシャル | シミ取り、美肌、リフトアップ | 150〜300万円 |
100万円以下のマシンは中国産の物が多く火傷などのリスクがありますので、マシンを導入する際には100万円以上の国産マシンを選ぶと良いでしょう。
また、メーカーによってはマシン購入者に開業支援や集客支援を提供しているところもあります。サポートが手厚いメーカーからマシンを購入することで、チラシやポスターの販促物を提供してもらえたり集客ノウハウを提供してもらえますので、「開業失敗のリスクを減らしたい」「集客ノウハウを習得したい」という場合には、サポートが手厚いマシンを購入すると良いでしょう。
開業資金を用意しましょう
初期費用は自宅やテナントでの開業など開業形態やマシン購入の有無によって異りますが、自宅サロンで100万円~200万円程度、家賃20万円ほどのテナントサロンで400万円~500万円程度と言われています。
物件賃借費 | 100〜300万円 |
内装工事費 | 100〜300万円 |
備品 | 10〜30万円 |
業務用エステ機器 | 100〜500万円 |
合計 | 100〜500万円 |
内訳について詳しく見ていきましょう。
物件の初期費用
敷金・保証金等の物件を借りる際に必要な初期費用
敷金・礼金・保証金 | 家賃4〜6ヶ月分 |
管理費 | 家賃の5~10%程度 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分 |
物件賃借費:合計 | 100万円前後 ※物件により異なる |
マンションの一室で開業する場合やテナントで開業する場合には、敷金・礼金などが必要になるため家賃の4〜6ヶ月分は用意しておきましょう。また、保証金が必要な場合には家賃の1年分が必要です。家賃により異なりますが、一般的に100万円前後あれば物件を借りることができると言われています。
内装工事に必要な初期費用
内装工事に必要な初期費用は施工内容によって異なりますが、主な費用は下記の通りです。
デザイン設計 | 25〜50万円 |
設計管理 | 15〜40万円 |
内装工事 | 20〜50万円 |
外装工事 | 40〜100万円 |
内装工事費の合計 | 100〜240万円 |
20坪程度のエステサロンの場合、内装工事費は100〜300万円程度と言われています。
予算に応じて内装施工業者に相談してみると良いでしょう。
備品の初期費用
ベッドや家具などの大型の備品類や小物備品の購入に必要な初期費用は10〜30万円程度と言われています。大まかな内訳は以下の通りです。
施術用ベッド | 5〜10万円 |
スツールやキャビネットなど | 1〜2万円 |
その他備品 | 5〜10万円 |
備品の合計 | 11〜22万円 |
業務用エステ機器の初期費用
エステの施術に必要な機器は施術メニューによって異なりますが、一般的に業務用エステマシンは100〜500万円が相場と言われています。
初期費用を抑えたい方は月額5,000円程度で導入できるレンタル・リースが可能なマシンを検討すると良いでしょう。
脱毛機器 | 100〜500万円 |
痩身機器(ラジオ波、キャビテーション、ハイフ、脂肪吸引、パルス痩身) | 120〜350万円 |
フェイシャル機器(シミ取り、美肌、リフトアップ) | 150〜300万円 |
開業までの主な流れ
ここまで開業に必要なものについてご紹介しましたが、開業までの主な流れを見ていきましょう。以下は1年前から準備を始めた場合の大まかな開業までの流れです。
|
引用元:開業までの流れを確認しよう!エステサロン出店準備のスケジュール一覧
この他、銀行から融資を受けたり補助金・助成金制度を受ける場合には、申請に必要な書類作成などの作業が発生します。
また、ホットペッパービューティーへの登録など予約管理システムの導入や、キャッシュレス決済の登録準備が必要です。
開業までの細かな準備作業は非常に煩雑なため、エステ業界に精通しているコンサルティング会社にサポートを依頼したり、集客・開業サポートを徹底しているメーカーから業務用エステ機器を購入するなどして負担を減らすと良いでしょう。
開業したら開業届を提出しましょう
エステは民間資格による認定があるのみで、エステサロン開業に特別な資格は必要ありませんが、個人で開業する場合には「開業届」を提出する必要があります。
「開業届」は開業後1ヶ月以内に、開業する地区または自身の在住地にある税務署で手続きを行いましょう。
「開業届」と同時に、青色申告の申請をしておくと特別控除による節税や赤字を最長3年間繰り越せるなど、事業を継続しやすい仕組みになっていますのでおすすめです。
青色申告の申請は、開業した年度の3月15日までに「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があります。
まとめ
今回は、エステサロン開業に必要な備品や資金などを一挙ご紹介しました。
エステサロン開業には主に以下の3つが必要です。
☑︎物件(店舗)
☑︎備品や機器
☑︎開業資金
開業資金は一般的に100〜500万円必要になりますが、いくら費用をかけてお店をオープンしても集客できなければ経営は難しくなるため、売上UPの要とも言える集客に注力することが大変重要です。
売上UPを図るためには、エステ業界に精通しているコンサルティング会社に依頼したり、集客・開業サポートを徹底しているメーカーからマシンを購入すると良いでしょう。専門家のサポートを受けることで短期間で儲かるサロンに成長させることが可能です。
エステ用マシン販売メーカーのサポートを活用しよう!
下記は業務用美容機器販売メーカーであるDr.Viseaのマシン購入時に受けられるサポートの一例です。
- 開業サポート
- マシン操作方法や施術技術、理論などの無料講習
- サロン運営のノウハウ提供
- 販促活動のサポート
- メニュー立案やキャンペーンの考案
- 集客アドバイス
- SNS商材やメニュー表、ポスター、BeforeAfter画像などの提供
- いつでも相談できるコールセンター など
画像引用元:Dr.Visea
業務用美容機器販売メーカーDr.Viseaは開業支援に力を入れており、マシンを購入者向けに資金調達方法の提案や、予約管理・決済システムの導入支援、税金申告や登記方法まで幅広いサポートを提供しています。
また、Dr.Viseaの集客サポートでは、マシン購入後も無料でSNS商材や資料動画を提供してくれたり、Googleマップに登録されている店舗の検索順位を上昇させるMEO対策支援なども徹底しているので、サロン運営に自信が無い方でも安心して導入できます。
※Dr.Viseaのエステ用マシンは、国産で保険完備、初期費用0円でレンタルも可能です。
せっかくエステサロンを開業しても資金繰りが上手くいかず閉店してしまうケースもありますが、上記のようなサポートが充実しているマシンを購入することで無料でさまざまな開業・運営サポートを受けることが可能です。「儲かるサロンに育てたい」「確実に集客できるサロンにしたい」「自己資金が準備できない」「無駄な出費を抑えたい」という方は、サポートが充実しているメーカーからのマシン購入を検討してみてはいかがでしょうか。