エステ開業 開業のコツ

エステをフランチャイズで開業するメリット・デメリット|開業までの流れやFC一覧を紹介

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エステサロンの開業をお考えの方の中には「ノウハウが無いので経営が心配」「失敗のリスクを減らしたい」などの理由からフランチャイズを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、エステサロンをフランチャイズで開業するメリット・デメリットや、開業までの流れ、現在募集しているエステフランチャイズなどを紹介いたします。

エステのフランチャイズとは?

画像引用元:フランチャイズエステの開業資金はいくら?

エステフランチャイズとは、エステブランドを持つ会社(フランチャイズ本部)と加盟契約を結び、ブランド名や商品・メニュー、ブランドイメージを提供してもらう代わりに、契約した会社(フランチャイズ本部)に利用料(ロイヤリティ)を支払う仕組みです。

エステフランチャイズは、開業方法や経営ノウハウをフランチャイズ本部から提供してくれるケースもあるので、「エステで働いた経験が少ない」「経営の経験が無い」という方でも、失敗のリスクを少なく安心してエステサロンを開業することができると言われています。

エステフランチャイズに必要な開業資金

エステをフランチャイズで開業するには、一般的に300〜500万円の初期費用が必要と言われています。主な内訳は以下の通りです。

※相場目安は、2022年1月現在公開されているエステフランチャイズ各社の費用を目安としており、加盟するフランチャイズによって金額は異なります。

FC本部に支払う初期費用 概要 相場目安※
加盟金 フランチャイズ加盟時に支払う契約金。契約を解除しても基本的に返金されない。 50〜200万円
保証金 加盟時にフランチャイズ本部へ預ける一時金。未払いなど問題がなければ、フランチャイズ契約の解消時に返金されるのが一般的。 20〜100万円
物件取得費 店舗を賃借するための敷金、保証金、礼金、仲介手数料など。 20~180万円
研修費 フランチャイズ本部から研修を受けるための研修費。ブランドによっては研修費が加盟金に含まれているところも。 16〜70万円
店舗施工指導料 店舗の建築及び内装工事にあたりフランチャイズ店舗のイメージ統一のために、デザイン監修や施工管理を本部主導で行うためのコンサルティング費用。 ブランドにより異なる。
ロイヤリティ 商標やロゴの使用、経営ノウハウの指導や教育を継続的に受けるための手数料で、毎月本部に支払う。 売上の10%または3万円〜
エステ機器 脱毛マシンや痩身マシンなど、施術に必要なエステ用マシン。 100〜300万円

加盟金

加盟金とは、フランチャイズ加盟時に支払う契約金で、本部のブランドやノウハウを利用するために加盟者が支払う費用です。契約を解除しても基本的に返金されません。

フランチャイズの中には加盟金0円のところも存在しますが、仕入価格やロイヤリティが高い場合があるため注意が必要です。

保証金

保証金は、店舗からのロイヤリティ等の支払いが滞った際に備え、遅延分を補填するために預けておく費用のことです。

部屋を借りる際、家賃の滞納に備えて預けておく敷金のようなイメージです。保証金は加盟金と違い、契約解除時は全額返金されます。

物件取得費

物件取得費とは、店舗を賃借するための敷金、保証金、礼金、仲介手数料などのことで、自宅の一部を改装しての開業などの場合は物件取得費は発生せず、内外装費のみとなります。

フランチャイズ本部によっては、「開業資金」の中に含まず告知しているケースもあるので、各フランチャイズごとの内訳の詳細を確認するようにしましょう。

研修費

研修費とは、開業前後のオーナー・従業員のための研修にかかる費用です。フランチャイズ本部が長年かけて培ってきた独自の技術やノウハウを習得することができます。

研修費は加盟金に含まれるケースもあります。

研修期間は、一週間〜2ヶ月以上程度となっておりブランドにより異なります。

店舗施工指導料

店舗施工指導料とは、店舗の建築及び内装工事にあたりフランチャイズ店舗のイメージ統一のために、デザイン監修や施工管理を本部主導で行うためのコンサルティング費用です。加盟金や保証金に含まれているケースもあります。

ロイヤリティ

ロイヤリティとは、商標やロゴの使用、経営ノウハウの指導や教育を継続的に受けるために必要な手数料のことです。加盟金や保証金とは異なり、開業してから毎月本部に支払う必要があります。

フランチャイズによってロイヤリティの金額を決める方式は異なり、主に以下の2種類があります。

ロイヤリティの種類 概要
売上歩合方式 加盟店が獲得した売上から割合でロイヤリティを本部に支払う仕組み。売上が増えればロイヤリティも高額になり、加盟店の売上によってロイヤリティが上下するのが売上歩合方式の特徴。
定額方式 契約時に決められた金額を毎月支払う方式。売上や粗利益によってロイヤリティが変動しないため、オーナーが資金を管理しやすい。

一般的に、エステフランチャイズのロイヤリティ相場は

  • 売上歩合方式の場合:売上の3〜10%
  • 定額方式の場合:3〜6万円
    と言われています。

フランチャイズエステの中には、「ロイヤリティ0円」と謳っているフランチャイズもありますが、仕入れ価格や手数料などで損をする場合もあるため注意が必要です。

エステ機器

この他、エステ用の脱毛機器や痩身機器などが必要なフランチャイズの場合は、マシン購入資金も準備しておく必要があります。

エステ用マシンの相場
脱毛マシン/200〜400万円
痩身マシン/60〜300万円
美顔器/80〜400万円

エステ用マシンは、フランチャイズ本部が推奨するマシンを購入またはレンタルする必要があります。その際、型落ちのマシンや高くて機能が少ないマシンを買わされてしまうケースや、中国産の安全性の低いマシンもあるので注意が必要です。

エステフランチャイズに加盟する場合は、事前に導入するマシンのスペックや口コミを調べてみて、効果が出やすいマシンを扱っているフランチャイズ本部を選ぶと良いでしょう。

エステをフランチャイズで開業する5つのメリット

メリット1.ブランド看板で集客しやすい

エステをフランチャイズで開業すると、既に出来上がっているブランドイメージから集客しやすいというメリットがあります。フランチャイズはブランディングが整っていることから、無名のサロンに比べて開業時から認識されやすく顧客の安心感につながるため、集客がしやすい傾向があるようです。

メリット2.開業コストが抑えられる

エステフランチャイズの中にはフランチャイズ本部が物件を用意してくれる場合や、個人開業に比べ融資審査が通りやすくなったり、フランチャイズ本部からの支援金を受け取ることができたりなど、資金調達がしやすく開業コストが抑えられるというメリットがあります。

また、ブランドの認知度が高ければ、開業してから補助金や助成金の申請が通りやすい傾向にあります。

メリット3.運営ノウハウの提供を受けられる

エステフランチャイズに加盟することで、フランチャイズ本部から物件選定や店舗設計、求人、研修に至るまでサポートを受けることができます。

また、販促ツールやメニュー開発、他の加盟店の実績をもとにさまざまなアドバイスが受けられるため、未経験からでも開業しやすいというメリットがあります。

メリット4.メニュー検討の手間が省ける

エステにはさまざまな種類のメニューがあります。主なメニューは以下の通りです。

フェイシャルエステ 脱毛 痩身
小顔 女性向け脱毛 脂肪の分解、吸引
シワ改善 男性向け脱毛 コリやむくみの解消
シミ取り キッズ脱毛 筋肉運動の促進
美白 セルフ脱毛 老廃物排出
毛穴吸引 VIO脱毛 セルライト除去

この他、ブライダルエステやセルフエステなど施術メニューや業態もさまざまです。

エステフランチャイズに加盟することにより、これらメニューの考案はフランチャイズ本部が主導で行うため、メニュー検討の手間を省くことが可能です。また、メニュー表やチラシの提供を受けられるケースもあります。

メリット5.未経験でも始められる

エステフランチャイズの中には、自社オリジナルのエステティシャン養成スクールを持っており、エステ業未経者も参入できるようサポートを徹底しているケースもあります。(※スクール受講には別途費用がかかります。)

エステをフランチャイズで開業する5つのデメリット

デメリット1.メニューやサービスに制限がある

一般的に、エステフランチャイズに加盟するとフランチャイズ本部のシステムや経営方針に従わなければいけません。そのため、メニューやサービスに制限がある場合が多く、自分の意見を反映することが難しいと言えます。

本部の方針に従うことが絶対なので「自分はこんなお客様をターゲットにしたい!」「痩身メニューを充実させたい!」「このマシンを使いたい!」という理想像があったとしても、ほぼ100%実現できないので、自分好みのエステサロンを作りたい方はエステフランチャイズではなく個人で開業すると良いでしょう。

デメリット2.ブランドイメージが悪くなると売上が下がる

万が一、他の加盟店が不祥事などのトラブルを起こしてしまった場合、自分のサロンも同じブランドとして認識されてしまうため売上ダメージを受ける可能性があります。

特に、脱毛やシミ改善などエステ用マシンで施術することが多いエステは、火傷や皮膚トラブルなどの危険性があるので、エステフランチャイズに加盟する場合は「安全性が高いマシンを導入しているか?」「研修制度を徹底しているか?」を確認するようにしましょう。

デメリット3.初期費用回収までに時間がかかることも

エステフランチャイズでは、売上の有無に関わらず加盟金や保証金などの初期費用の他に、ロイヤリティや家賃、水道光熱費など毎月の出費があります。

そのため、軌道に乗るまで初期費用回収に時間がかかるケースがあります。

フランチャイズ本部には「加盟さえしてもらえれば良い」という本部も少なくありませんので、「いつ頃までに資金回収できるのか?」「売上が確保できる見込みはあるのか?」「事業計画について相談できるのか?」などを事前にフランチャイズ本部に確認しておきましょう。

デメリット4.共食いが起こる場合もある

フランチャイズにおける「共食い」とは、近隣に同ブランドのお店が出現して顧客の取り合いに発展してしまう状態のことです。

フランチャイズ本部は加盟するオーナーが多ければ多いほど儲かります。そのため「各店舗の売上を確保できるかどうか?」を考慮せずに、近隣に同ブランドの店舗を出店しまうケースがあります。同ブランドの店舗が隣接しているので、最悪の場合顧客を取られてしまい閉店に追い込まれてしまう場合があります。

デメリット5.本部指定のマシンを購入しなければならないケースも

エステ用マシンは100〜400万円と高額ですが、中には中国から輸入したマシンの見栄えだけ変えている安全性の低いマシンもあります。エステ用に出力が調整されていないマシンや、操作が難しいマシンの場合は、火傷などの施術トラブルに繋がり兼ねません。

エステフランチャイズに加盟すると、フランチャイズ本部が指定するマシンを購入しなければならないケースがあるため、安全性が低いマシンや高額なマシンを選ばざるを得ない場合がありますので注意しましょう。

サポートが充実しているマシンとは?詳しくはこちら▼

エステフランチャイズ|開業までの流れ

ここまでエステフランチャイズのメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、実際にフランチャイズに加盟するにあたり開業までの流れをご紹介します。

画像引用元:フランチャイズ店開業までの流れ

【開業までの流れ】

  1. 面談
    「開業資金が十分にあるか?」「事業計画の見通しはあるか?」などをフランチャイズ本部から確認されます。
  2. 契約
    契約が決定した時点で加盟金や保証金を支払います。
  3. 出店計画やオーナー研修
    出店計画では、資料作成やフランチャイズ本部との面談が含まれます。オーナー研修では施術の手順やエステ用マシンの操作方法、店舗の経営方法などを学びます。
  4. 開業

上記は一般的なフランチャイズ開業までの流れとなっており、加盟するフランチャイズにより内容は異なります。

エステサロンのフランチャイズ・代理店募集TOP5一覧

1.MYTHEL

画像引用元:MYTHEL

MYTHELはセルフエステ専門のフランチャイズです。

セルフエステは近年需要が高まっていますが、MYTHEL公式サイトには扱っているエステ機器についての詳細が記載されていないので、検討される方は事前にマシンの安全性や価格について確認おきましょう。

開業費用 最低500万円~
諸経費とその内訳 加盟金:300万円
開業準備金:30万円
保証金:10万円
ホームページ、LP制作料:50万円
内装、看板、サイン、広告、販促物デザイン:50万円
ユニフォームその他:30万円
ロイヤリティ 売上の5%

2.私のOasis

画像引用元:私のOasis-アントレ

私のOasisは脱毛・痩身・フェイシャルの「完全都度払い制エステ」のフランチャイズです。私のOasisで使用するエステ機器は全て自社開発なので、検討される方は事前にマシンの安全性や価格、操作方法の難易度について確認おきましょう。

開業費用 320〜742万円
諸経費とその内訳 加盟金:55万円
研修費:16.5万円
保証金:20万円
機械:190〜300万円
物件取得保証金:13.6〜136.4万円
仲介手数料:5〜25万円
前家賃:5~25万円
内装工事:~50万円
電話加入権:〜4万円
インターネット・携帯電話加入費:〜1万円
机・椅子:〜5万円
PC・周辺機器:〜10万円
電話・FAX:〜3万円
ユニフォーム:2〜4万円
ベッド :10〜40万円
名刺〜:0.3万円
求人広告費:〜20万円
集客サイト:〜24万円
ロイヤリティ 0円

3.BODY ARCHI(ボディアーキ)

画像引用元:BODY ARCHI(ボディアーキ)

BODY ARCHI(ボディアーキ)は全室個室で最先端のエステマシンを使用した「エステ&ジム」セルフエステスタジオです。開業資金やロイヤリティについての情報は公開されていないので、直接お問い合わせください。

開業費用 不明
諸経費とその内訳 不明
ロイヤリティ 不明

4.創ボディデザイン

画像引用元:創ボディデザイン-ホットペッパービューティー

創ボディデザインは、エステ/リンパドレナージュ/骨盤矯正/痩身などを提供している女性専用サロンです。特にリピーターの多いキャビテーション施術では専用マシン(30万円)が必要になりますが、キャビテーションのマシン相場に比べると格安のマシンですので、加盟時にはマシンの安全性やマシン保証などについて事前に確認しておきましょう。

開業費用 326.8 ~ 589.6万円
諸経費とその内訳 加盟金:99万円
研修費:66万円
物件取得保証金:27〜108万円
仲介手数料:9.9〜19.8万円
前家賃:9.9〜19.8万円
内装工事:30〜180万円
看板制作:6〜10万円
電話加入権:4万円
インターネット・携帯電話加入費:〜1万円
机・椅子:2〜3万円
PC・周辺機器:3〜5万円
電話・FAX:〜1万円
空調・暖房:20万円
什器:4〜5万円
キャビテーション:30万円
チラシ類:2〜3万円
求人広告費:5万円
仕入:8万円
各種保険:1〜2万円
ロイヤリティ 不明

5.メンズ脱毛サロン『YES』

画像引用元:メンズ脱毛サロン『YES』-アントレ

メンズ脱毛サロン『YES』は、脱毛メニューを提供している男性専用サロンです。脱毛機がリースできるようですが、マシンの価格や効果、安全性についての記載が無いので加盟時には事前に確認しておきましょう。

開業費用 不明
諸経費とその内訳 加盟金:220万円
ロイヤリティ 5万5000円

エステフランチャイズを成功させるためには

エステにはさまざまなメニューがありますが、人件費や研修時間を削減するためにはエステ用マシンを導入することが重要です。

エステ用マシンは、効果実感しやすく即効性に優れているためリピーターを作りやすいというメリットがあります。一方で、エステ用マシンは中国産のものや安全性が低く火傷などのリスクがあります。

エステフランチャイズでは本部が指定するマシンを購入しなければならないため、「安全性が高い日本製のマシンを使いたい」「痩身メニューを充実させたい」「ラジオ波や脂肪吸引などの機能を搭載した複合機を導入したい」という方には不向きです。

エステ用マシンを販売しているメーカーの中には、エステフランチャイズ同様開業・運営サポートを徹底している会社もあります。

エステ用マシン販売メーカーのサポート内容

下記は業務用美容機器販売メーカーであるDr.Viseaのマシン購入時に受けられるサポートの一例です。

  • マシン操作方法や施術技術、理論などの無料講習
  • 新規開業のための融資や補助金の相談
  • サロン運営のノウハウ提供
  • 販促活動のサポート
  • メニュー立案やキャンペーンの考案
  • 集客アドバイス
  • SNS商材やメニュー表、ポスターなどの提供
  • いつでも相談できるコールセンター など

業務用美容機器販売メーカーDr.Viseaは、サロンが集客できるようサポートに力を入れており、マシン購入後も無料でSNS商材や資料動画を提供してくれます。また、Googleマップに登録されている店舗の検索順位を上昇させるMEO対策支援なども行っておりサロン運営に自信が無い方でも安心して導入できます。※Dr.Viseaのエステ用マシンは、国産で保険完備、初期費用0円でレンタルも可能です。

フランチャイズに加盟すると加盟保証金やロイヤリティが必要ですが、上記のようなサポートが充実しているマシンを購入することで、無料でさまざまなサポートを受けることが可能です。「自己資金が準備できない」「無駄な出費を抑えたい」「自分らしいお店にしたい」という方は、サポートが充実しているメーカーからのマシン購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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