美容室で脱毛できるの？エステとの違いや美容室脱毛のメリット・デメリット、導入事例、選び方などご紹介

近年、エステやクリニック以外にスポーツジムや美容室などでも脱毛メニューが体験できるようになりました。今回は、美容室で脱毛できるのか？美容室脱毛が増加しているワケや、エステ脱毛や医療脱毛との違い、美容室脱毛のメリット・デメリットをご紹介します。

また、美容室が脱毛メニューを導入するメリット・デメリットや成功事例、脱毛メニューを導入する際に必要なコスト、美容室で導入可能な脱毛機選びのポイント、おすすめの脱毛機についても合わせてご紹介しますので参考にしてみてください。

そもそも美容室で脱毛できるの？

結論から言いますと、美容室でも脱毛ができます。

脱毛機には医師免許または看護師免許が必要な「医療用脱毛機」と、免許不要で使用できる「光脱毛機」の２種類があります。「光脱毛機」は、エステサロンやスポーツジム、家庭用脱毛器としても使用されており、医療資格を持たない者でも安全に脱毛できるようマシンの出力が弱めに調整されています。美容室で使用される脱毛機は「光脱毛機」なので、美容室でも安全に脱毛ができるのです。

美容室の脱毛が増加しているワケ

画像引用元：ニッポンドットコム

美容室は全国に27万件以上の店舗があり、2023年には過去最高の店舗数を記録しています。業界自体が飽和状態にあるため競争が激しく、差別化を図ることが美容室の生き残りを大きく左右するため、美容室の付加価値を高めるために脱毛メニューを導入するヘアサロンが増えています。

美容室脱毛とエステ脱毛・医療脱毛の違い

美容室の脱毛、エステ脱毛、医療脱毛の違いについて詳しく見ていきましょう。

先述した通り、脱毛機には「医療用脱毛機」と「光脱毛機」がありますが、美容室で使用される脱毛機とエステで使用される脱毛機は「光脱毛機」に該当するため、脱毛メカニズムや脱毛効果は同じです。

「医療脱毛機」は黒いメラニン色素に反応するレーザーを照射することにより、毛を作る元となっているバルジ領域＆毛球部を熱で破壊する仕組みです。毛周期に合わせて脱毛していく必要があるため、脱毛完了までには時間がかかりますが回数自体は少なく済みます。

一方、美容室の脱毛やエステ脱毛で使用される「光脱毛機」は、毛を作る元となっているバルジ領域に低い熱でダメージを与える仕組みです。痛みや刺激が少なく、毛周期に関係なく脱毛できますが、徐々にダメージを与えていく仕組みなので脱毛回数は多くなります。

美容室脱毛のメリット・デメリット

美容室の脱毛を利用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット１：倒産するリスクが少ない

近年大手の美容脱毛サロン・クリニックの倒産が相次いでいます。高額なローンを組んだ後に突然予約が取れなくなったり、払い戻しされずに泣き寝入りする方も多くいらっしゃいます。この背景として、脱毛自体のニーズが減少傾向にあることや、契約数の減少により契約金を運転資金に充てることができず資金繰りが悪化したことが原因と考えられます。

一方、美容室はヘアメニューをメインに集客・運営しているため、脱毛サロン・クリニックのように倒産のリスクが少なく安心して通い続けられます。

メリット２：トータルビューティーが可能

美容室ではカットやカラーと同じタイミングで脱毛を利用できるのが大きなメリットです。眉毛や男性のヒゲ、うなじなどの脱毛はお顔の印象を大きく変えるため、髪型と一緒に美容師に相談しながら脱毛できます。

メリット３：美肌効果が期待できる

これは美容室脱毛に限ったことではありませんが、美容室で使用される「光脱毛機」にはフォトフェイシャル機能を搭載し、美肌効果が期待できるものが多くあります。フォトフェイシャル機能は、シミ・そばかす、くすみ、小じわ、毛穴の開き、ニキビ跡、赤ら顔などのあらゆる肌悩みに効果があるため、脱毛だけでなく美肌効果も期待できます。

メリット４：ついでに脱毛できるので通いやすい

別で脱毛サロンに通う必要がなくなるのも利用者には嬉しいメリットです。特に男性の場合は脱毛サロンに通うことに敷居が高いと思っている人が多くいらっしゃいますが、ヘアカットのついでに気軽に脱毛できます。

デメリット：脱毛できる部位が限られる

美容室で脱毛できる部位は、主にお顔や首、手指や腕など服から見える部分となるため脱毛できる部分が限られます。VIOや背中などの施術は難しいため、服に隠れる箇所の脱毛はサロンやクリニックに通う必要があります。

「エステやクリニックで脇やVIOなどの脱毛を済ませたけど、指や顔などの細かい部位の脱毛が終わっていない」「脱毛サロンに通うのは抵抗がある」という方には、美容室での脱毛は気軽に行えるためオススメです。

美容室が脱毛を導入するメリット６つ

ここからは、ヘアサロンオーナー向けに美容室が脱毛を導入するメリットについてご紹介します。

１：顧客単価UPが期待できる

一般的に顔周りの脱毛は、（光脱毛の場合）一部分につき1回あたり15,000〜20,000円が相場といわれています。都度払いの部分脱毛メニューを取り入れることで、お客様に気軽に脱毛いただくことができるため、顧客単価UPが期待できます。また、都度払いはお客様にとっても金銭的負担が少ないため利用しやすいというメリットがあります。

２：他店と差別化できる

美容室の脱毛が増加傾向であるとはいえまだまだ脱毛を導入している美容室は少なく、脱毛を取り入れることで他店と差別化を図ることができます。脱毛サロンに通いにくい男性向けの美容室ではヒゲ脱毛や眉毛脱毛などの脱毛メニューを展開したり、女性向けにはショートカットやボブスタイルに合わせて脱毛を提案することでトータルビューティーサロンとしてのブランディングが可能になります。

３：集客が期待できる

脱毛市場は飽和状態にあり、倒産する脱毛サロン・クリニックも増えてきてます。そのため、脱毛をメインに展開しているエステやクリニックで脱毛予約することに不安を感じている方も多くいらっしゃいます。美容室での脱毛は敷居が低く、脱毛専用サロン・クリニックに比べると倒産のリスクが少ないという安心感から適切な販促活動を行うことによって集客が期待できます。

４：施術が簡単、セルフも可能

美容室で導入可能な「光脱毛機」は、操作が簡単なので1日の研修で誰でも施術できるようになります。人材育成にかかるコストが少なく誰でも習得できるため、アシスタントでも施術可能です。また、お客様ご自身で脱毛いただける脱毛機もありますので、脱毛メニュー導入にあたって新たに人員を雇ったり育成する必要がありません。

５：空きスペースを有効活用できる

美容室で導入される「光脱毛機」には、軽量化やコンパクト設計のものも多いため、シャンプーブースなどの空いてる個室や、アシスタントやスタッフの空き時間を脱毛メニューに当てることで、無駄なスペースや人件費を利益に変えることができます。

６：リピーターの確保が期待できる

脱毛は回数を重ねることで徐々に毛を薄くしていく施術です。特に、美容室で導入される「光脱毛機」は脱毛完了までに8〜18回来店いただく必要があります。ヘアケアでの来店頻度が少なかったお客様も脱毛を目的に来店頻度が増えるなど、リピーターの確保が期待できます。

美容室が脱毛メニューを導入して成功した事例

引用元：神戸新聞

大阪市中央区にある美容室「ザ・キース（The kys）」は、美容室併設型のまつげパーマ・ネイル・脱毛をベースとするビューティーサロン「アルベガ アンド ザキース（ALVEGA&Thekys）」をオープンし、売上を伸ばし続けています。なかでもメンズ脱毛は、脱毛サロンに通うことに抵抗ある男性客に人気があり、「都度払い」を採用しているため気軽に脱毛を利用する方が多いようです。

業務用脱毛機の費用とランニングコスト

一般的に、エステやスポーツジムなどで採用される業務用「光脱毛機」は、日本の正規メーカーから購入する場合150万〜500万円が相場と言われています。

また、業務用脱毛機に必要なランニングコストには、「ランプ代」「ハンドピース代」「ジェル代」などがあり、それぞれのランニングコスト相場は以下の通りです。

【光脱毛機のランニングコスト】

• ランプ代・・・・・20万〜100万発で10～20万円が相場
• ハンドピース代・・15万〜50万発で10〜30万円が相場
• ジェル代・・・・・1kgあたり500〜1,500円が相場

美容室が脱毛機を選ぶ際のポイント５つ

美容室が脱毛メニューを取り入れるメリットや成功事例、費用が分かったところで、業務用脱毛機を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

１：100〜200万円の脱毛機を選ぶ

業務用脱毛機の費用相場は150万〜500万円とご紹介しましたが、相場に開きがあるのはマシンの“冷却パワー”の違いによるものです。PCやスマホを長時間使用すると機器本体が熱を発するのと同様に、脱毛機も連続使用するとマシンが熱くなってしまい故障の原因に繋がります。そのため、業務用脱毛機の多くは冷却機能を搭載しており、この“冷却パワー”の性能がマシン価格に影響します。

1日に全身脱毛５人以上を施術する場合は冷却パワーが強い300万円以上の脱毛機を選ぶ必要がありますが、美容室での脱毛機は脱毛サロン・クリニックほどのスペックは必要ないため、1日に全身脱毛５人以下を施術できる程度の100〜200万円の脱毛機を選ぶと良いでしょう。

２： LED脱毛機を選ぶ

光脱毛機には光源にLEDを採用したLED脱毛機があります。LED脱毛機はランニングコストを大幅にカットできる脱毛機です。

※年間電気代…8時間×30日、12ヶ月使用した場合。1kWh単価31円で算出。

光脱毛機の「ランプ代」相場が20万〜100万発で10～20万円なのに対し、LED脱毛機の「ランプ代」は2,000万発で50〜60万円が相場となっており、電気代は光脱毛機よりも安く、脱毛効果も光脱毛機と変わりません。美容室が脱毛機を選ぶ際は、ランニングコストが安いLED脱毛機を選ぶと良いでしょう。

３： ピンポイント脱毛が可能な脱毛機を選ぶ

脱毛機の中には、眉毛・鼻毛・耳毛脱毛などの『ピンポイント脱毛』が可能な脱毛機があります。美容室での脱毛は、皮膚が薄い顔周りでも脱毛できるマシンを選ぶことが重要です。

『ピンポイント脱毛』が可能な脱毛機は、お顔の細かな部位の脱毛が可能になりますのでお客様にオススメしやすく安全に施術できます。

４： 省スペース・軽量の脱毛機を選ぶ

美容室が脱毛機を選ぶ際は、省スペースで設置できる卓上サイズの脱毛機や小型脱毛機がおすすめです。また、既存のシャンプー代などを利用して脱毛メニューを展開する場合には、操作しやすい軽量設計の脱毛機を選ぶと良いでしょう。

５： サブスク制度を導入している脱毛機を選ぶ

業務用脱毛機は初期費用が数百万円必要です。支払い方法には、ローンやリース・レンタルなどがありますが、美容室が脱毛機を導入する際は初期コストが抑えられるレンタルやサブスクリプション制度を採用している脱毛機を選ぶと良いでしょう。最低限のコストで始められる月額制のレンタルやサブスクリプション制度なら安心して導入できます。

美容室が導入できるおすすめの脱毛機３選

ここからは美容室が導入できる光脱毛機の中から、おすすめの脱毛機を３つご紹介します。

１：クリアスキンLEDミニ

業務用エステ機器・医療用美容機器の開発・販売メーカーであるDr.Viseaが販売している美容室向けのサブスクリプション制脱毛機クリアスキンLEDミニ。

光源にLEDを採用しているため、一般的な光脱毛器と比較すると年間72万円もランニングコストを抑えることができます。また、従来の脱毛機が50kg程度なのに対し16kgと軽量でコンパクトな設計です。さらに、従来の脱毛機では照射できない鼻毛や耳毛、眉毛、ひげなどの部位に使用可能なのでピンポイント脱毛が実現できます。フォトフェイシャル機能も搭載しているため、美肌メニューも展開できます。

２：CLEAR/SP-ef（クリアエスピーエフ）

画像引用元：CLEAR/SP

クリアSPイーエフ（CLEAR/SP-ef）は、総合美容機器メーカーの株式会社NBSが開発した日本製の業務用脱毛機です。部品から国内で設計・生産しており、有害な波長を完全にカットし、日本人の肌に最適な波長で脱毛できるマシンなので、子供脱毛にもオススメです。

脱毛および光フェイシャル5種の機能を持った脱毛機で、月額38,232円から導入可能です。2年間の保証つき。

３：ルネッサンスUOMO

画像引用元：ルネッサンスUOMO

ルネッサンスUOMOは、美容健康に関する器具・機材の製造・販売事業を手掛ける株式会社コンフォートジャパンが販売している脱毛機です。メンズに特化した脱毛機となっており、男性の毛質に合わせたヒゲ脱毛専用モードを搭載しています。

まとめ

今回は、美容室で脱毛できるのか？美容室脱毛が増加しているワケや、エステ脱毛や医療脱毛との違い、美容室脱毛のメリット・デメリットをご紹介しました。

また、美容室が脱毛メニューを導入するメリット・デメリットや成功事例、脱毛メニューを導入する際に必要なコスト、美容室で導入可能な脱毛機選びのポイント、おすすめの脱毛機についてもご紹介しました。

お客様にとっても美容室にとってもWin-Winな脱毛メニュー。お客様は気軽に脱毛を利用できますし、美容室は客単価UPが期待できます。美容室が脱毛機を選ぶ際は、ご紹介した選び方のポイントを参考に、初期費用が安く皮膚がデリケートなお顔周りの脱毛が可能な脱毛機を選ぶようにしましょう。