2020年度のエステサロン市場規模は事業者売上高ベースで3,436億円となっており、そのうち800億円が脱毛サロンでの売り上げと言われています。
新型コロナウイルス渦でも売上が期待できる脱毛サロンで、非接触型の「セルフ脱毛サロン」の開業をお考えの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、セルフ脱毛で開業して儲かるのか?失敗しない開業のポイントなどをご紹介いたします。
セルフ脱毛とは?
セルフ脱毛サロンとは、お客様自身が脱毛機を操作して照射を行うタイプの脱毛サロンです。スタッフに体を見られることなく脱毛でき、高額な回数コースを契約することなく利用可能なため、初めて脱毛を行う方やVIO脱毛を検討している方、男性などに人気の脱毛方法となっています。
サロンスタッフは施術方法や説明をするのが主な役割となり、施術時間を拘束されることがないため少ない従業員でも複数のお客様を同時に対応することが可能です。
セルフ脱毛は儲かるのか?
脱毛契約者数は性別・年齢層を問わず過去5年増え続けている
画像引用元:【老若男女に広がる脱毛市場】脱毛患者数を5年前と比較しそれぞれ増加
医療法人社団風林会リゼクリニックが2021年に発表した「脱毛メニュー契約者数の推移」調査によると、脱毛メニューを契約した人は過去5年間年齢・性別問わず増え続けており、特に男性契約者は5年前と比べ最大11.3倍にも増加しています。
また、ホットペッパービューティーアカデミーによる「過去1年間におけるエステサロン[脱毛]の利用に関する実態調査2021年上期」によると、女性の利用金額は9,419円と過去5年間で最も高く、年間利用回数では男性脱毛サロンの利用率が前年比26%増加となっており、新型コロナウイルス渦中であっても脱毛業界はさらに売上増加を見せると考えられます。
セルフ脱毛のニーズは過去5年間で約9倍に
ある単語がGoogleでどれだけ検索されているかというトレンドをグラフで見ることができるツールGoogleトレンドによると、2017年1月〜2021年6月までの間に「セルフ脱毛」で検索された件数は5年前と比べ約9倍に増加していることが分かります。
実に8割近くの方が脱毛時にVIOを見られることを恥ずかしいと感じているようです。
VIO脱毛において、恥ずかしいという感情はかなり大きな障壁であると言えそうです。
サロン脱毛する際、約7割の男性が「施術が恥ずかしい箇所がある」と回答
引用元:脱毛希望男性の約3割が「脱毛サロンで裸になるのは恥ずかしい...」と本音 「恥ずかしい箇所だけ家庭用脱毛器で自分で脱毛したい」声あり
VIO脱毛やメンズ脱毛を検討している方の躊躇する理由として「恥ずかしい」と回答している方は全体の約7〜8割となっており、こういった背景からセルフ脱毛へのニーズが高まっていると考えられます。
ここがポイント
- 脱毛契約者数は過去5年伸び続けており、セルフ脱毛に至っては5年前と比較し約9倍の検索件数となっていることから、セルフ脱毛は今後も需要拡大が見込まれる=儲かる業界と言える。
さらに、美容脱毛の目的以外にも
- 思春期の子供と親のための「親子脱毛」
- 水泳やトライアスロンの競技力向上を目的とした「スポーツ脱毛」
- 被介護者の衛生維持を目的としたアンダーヘアの脱毛「介護脱毛」
などの多用なニーズが生まれており脱毛業界はさらに広がりを見せると考えられます。
セルフ脱毛のメリット
需要拡大が見込まれるセルフ脱毛ですが、通常の医療脱毛や光脱毛(エステサロン脱毛)と比べどのようなメリットがあるのでしょうか。お客様にとってのメリットとサロンにとってのメリットを検証していきましょう。
お客様にとってのメリット
- 自分で施術するため恥ずかしくない
- 本格的な業務用脱毛機を使用することができるので効果が高い
- 低価格で好きな部位を好きなだけ自由に脱毛できる
- 友達・親子・カップルなどでも気軽に楽しく脱毛が出来る
- 無駄な接客時間がなく短時間での脱毛が可能
消費者庁の調査では、10代・20代の女性から寄せられる「エステサービス」に関する相談では、「脱毛エステ」に関するものが最も多い(中略)「脱毛エステを中途解約したが、店が色々なことを理由に精算金を返金しない」など、契約に関するトラブルが後を絶ちません。
引用元:増加するセルフ脱毛サロン、無人での24時間営業を実現するシステム
光脱毛(エステサロン脱毛)は、スタッフに施術されることが恥ずかしいと感じたり、過剰なセールスや不明瞭な価格設定、予約の取りづらさなどがお客様にとって大きな障壁となっていました。また、医療脱毛はその価格の高さから躊躇するお客様も多くいらっしゃるようです。
一方セルフ脱毛は、『分かりやすい価格設定で安心』『低価格で業務用マシンを使用でき効果実感できる』『通い放題や行きたい時に単発でも通える』といった点が大きなメリットと言えます。
サロンにとってのメリット
- お客様自身で施術してもらうためスタッフ教育が不要
- お客様自身で施術してもらうため人件費を最低限に抑えることが可能
- 売上・収支を計算しやすい
- 新規事業参入しやすい
- 省スペースでも開業できる
- 資格が必要ない
光脱毛(エステサロン脱毛)はスタッフの技術教育が不可欠なうえ、カウンセリングを含めお客様1人あたり60分以上かかるためスタッフの拘束時間が多く回転率が低い点がデメリットです。また、医療脱毛は高出力の脱毛機を使用するため医師免許が必要です。
一方セルフ脱毛は、お客様ご自身で施術してもらうため『スタッフ教育が不要』『人件費を抑えることが可能』といったメリットのほか、コース契約という形態でないため『月毎の売上・収支を計算しやすい』といった特徴があります。
また、セルフ脱毛に使用される業務用脱毛機はお客様でご自身で安全に操作できる設計になっているため『医師免許不要で新規参入しやすい』と言えます。
業務用セルフ脱毛機の多くは個室に設置できるようコンパクト設計のマシンとなっているため美容室やネイルサロン、ジムや更衣室の一角など省スペースでも開業可能です。
ここがポイント
- セルフ脱毛はお客様にとって通いやすい
- セルフ脱毛はスタッフ教育不要で人件費を抑えることが可能
- セルフ脱毛は医師免許不要で新規参入しやすく、省スペースでの開業が可能
セルフ脱毛のリスク
スタッフ教育不要で人件費を抑えられる、新規参入しやすいなどサロンオーナーにとってメリットが多いセルフ脱毛ですが、一方デメリットもあります。
エステサロンやクリニックでは、カウンセリングを受けたときなどに肌の状態をチェックしひとりひとりに合わせた出力で施術しますが、セルフ脱毛ではお客様ご自身で照射脱毛を行うため「高い出力で脱毛してしまい痛かった」「腫れや水膨れができてしまった」といったトラブルが起こるリスクがあります。
こういったトラブルは、
- 脱毛機の出力が高すぎる
- 脱毛機の操作が難しく出力の微調整ができない
- 外国産の脱毛機で出力が安定しない
- 痛みを感じやすいメカニズムを導入している脱毛機
といったマシン性能の低さによって引き起こされます。
一般的に業務用エステ機器は中国製や韓国製のものが多く、「性能が古い中古マシン」「型落ちしたマシンの側だけリニューアルされたマシン」「100万円以下の格安マシン」などが販売されています。
こういったエステ機器は、出力が安定せず火傷や腫れといった施術トラブルを起こしやすく大変危険です。
セルフ脱毛のリスクを最小限に抑えるためには、
- 出力調整や操作が簡単で安全性の高い国産のセルフ脱毛機
- IPL方式とSHR方式を選べるセルフ脱毛機
- 120万円以上する国産のセルフ脱毛機
を選ぶようにしましょう。
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セルフ脱毛サロン開業に必要なもの6つ
セルフ脱毛のメリットやリスクが分かったところで、サロンを開業するにあたり必要なものをご紹介いたします。
※セルフ脱毛サロンを開業するにはフランチャイズに加盟する方法もありますが、フランチャイズは毎月ロイヤリティを支払う必要がある、規定の脱毛機を導入する必要がある、同ブランドの店舗が近隣にオープンし顧客の共食いが起こる、などのデメリットがありますのでここでは「個人または法人向け」に必要なものをご紹介します。
1.脱毛サロンの開業に必要な資格・許可
脱毛サロンの開業に必要な資格・許可はありませんが、万が一の施術トラブルに対応するため脱毛に関する最低限の知識は必要です。
業務用脱毛機を購入するとメーカーから脱毛に関する講習やマシン操作についてレクチャーを受けられるケースがありますので、マシン導入講習を実施しているメーカーから脱毛機を購入すると良いでしょう。
2.「有人型サロン」か「無人型サロン」の決定
セルフ脱毛サロンには、受付にスタッフが常駐している「有人型サロン」と、スタッフが1人もいない「無人型サロン」があります。
「有人型サロン」は、スタッフの人件費がかかりますが、万が一の施術トラブルやお客様へのマシン操作のレクチャーなどに対応できるため安心です。
一方「無人型サロン」は、スタッフの人件費は削減できますが、店舗セキュリティの強化が必要なうえ接客によるお客様満足度を高めることは難しいと言えます。
セルフ脱毛はお客様ご自身で施術を行うため、VIO脱毛や初めて脱毛する男性などに寄り添うおもてなしが必要です。また、スタッフが常駐することによりお客様の生の反応や傾向、ニーズを把握することができます。顧客満足度を高めて長期的に売上UPするセルフ脱毛サロンをお考えの方は「有人型サロン」がおすすめです。
3.サロン運営方針の決定
セルフ脱毛サロンを運営していくうえで方針や事業計画を立てておきましょう。これによりおおよその開業資金や開業までの期間、ターゲットや価格設定が可能になります。
また、事業計画を立てておくことは資金調達の補助金や助成金の申請に役立ちます。
業務用脱毛機を販売しているメーカーによっては開業までサポートしてくれるところもありますので、初めてのサロン開業で不安な方は、開業サポートや運営サポートを実施しているメーカーから脱毛機を購入すると良いでしょう。
4.導入する業務用脱毛機器の選定
エステ用の業務用脱毛機は、スタッフ教育や操作性が求められるマシンが多くセルフに対応している脱毛機は少ないと言えます。
家庭用脱毛機はお客様でも安心して操作できますが、脱毛効果が低いことがデメリットです。また、中古や100万円以下の安すぎる脱毛機は火傷や痛みを引き起こすリスクがあるため大変危険です。
セルフ脱毛機を選ぶ際には、
- 効果が高い業務用のセルフ脱毛機
- 出力調整や操作が簡単で安全性の高い国産のセルフ脱毛機
- IPL方式とSHR方式を選べるセルフ脱毛機
- 120万円以上する国産のセルフ脱毛機
を選ぶようにしましょう。
また、万が一の施術トラブルに対応する保険制度やマシンの不具合に対応するマシン保証が充実しているメーカーから購入すると安心です。
5.サロン物件を決定
サロン物件には、自宅、マンションの一室、テナントなどの種類がありますが、セルフ脱毛サロンはプライバシーが保たれる個室が用意できれば問題ありません。
自宅で開業すると、物件(店舗)の契約金や家賃が不要となるため初期費用をかなり抑えることができます。
賃貸マンション等でサロン開業をする場合は、「事務所可」「商用利用可」のマンションまたはアパートで、事業(営業)目的であることを前提に賃貸借契約しましょう。
テナントを借りてサロン開業する場合には、自分好みにのサロンに仕上げることが出来ますが、物件の契約費用や内装工事費などの初期費用がかかりますので、初期費用回収するために競合店の有無やターゲット層などのリサーチを入念にしておきましょう。
6.資金調達
資金調達には国の助成金・補助金制度を活用すると良いでしょう。助成金・補助金は一定の条件を満たせば支給され、返済の必要がないためぜひ活用したいところです。
助成金・補助金にはさまざまは制度があり、制度の内容によって支給金額や条件、審査申請に必要な書類などが異なります。
業務用セルフ脱毛機を販売しているメーカーによっては補助金・助成金の申請をサポートしてくれるところもありますので、開業資金や運営資金を抑えたい場合には補助金・助成金サポートやセミナーを行っているメーカーからセルフ脱毛機を購入すると良いでしょう。
失敗しないセルフ脱毛サロン開業のポイント
セルフ脱毛へのニーズは過去5年間急激に高まっており、需要が見込まれるセルフ脱毛サロンですが、失敗しない開業のコツはあるのでしょうか?セルフ脱毛サロンは接客が不要な一方、顧客満足度を高め売上UPを図るためには効果実感できる性能の高い脱毛機を導入することが最も重要です。ポイントを見ていきましょう。
1.脱毛効果が高く、安全な国産セルフ脱毛機を選ぶ
脱毛で多く報告されるのが痛みや腫れといった施術トラブルですが、こういったトラブルは口コミやSNSなどで共有され客足が遠のいてしまう原因になります。一方で出力が弱すぎて脱毛効果が得られにくくリピーターを確保できないケースもあります。
▲セルフ対応業務用脱毛機の効果
上画像は、セルフ対応の国産業務用脱毛機クリアスキンネオのビフォー・アフター画像ですが、出力が日本人の肌用に調整されているため安全性が高いと言われており、脱毛効果も得られることが伺えます。
セルフ脱毛サロンは接客がほとんど無いため、使用する脱毛機の性能によって顧客満足度が大きく左右されてしまいます。セルフ対応の業務用脱毛機を導入する際には、安全性・脱毛効果が高い国産の脱毛機を選ぶようにしましょう。
2.出力調整可能、操作性が簡単なセルフ脱毛機を選ぶ
▲セルフ対応業務用脱毛機のタッチパネル画面
上画像は、セルフ対応の業務用脱毛機クリアスキンネオのタッチパネル画面です。
性別・肌色・毛色・毛の濃さ・毛の密集度など5つの項目を選択形式で選べるようになっており、最適な出力や照射時間などが自動で設定される仕様になっています。
セルフ脱毛で重要なのは脱毛効果が得られることの他に、シンプルな操作性でお客様でも簡単に操作できるマシンであることが重要です。安心して脱毛いただくためには、操作性が簡単で自動出力調整してくれる脱毛機を選ぶと良いでしょう。
3.サポートが充実しているセルフ脱毛機を選ぶ
少ない資金で効率よくサロンを開業させるためには、念入りな事業計画や補助金・助成金の活用が必要です。一般的なサロン開業は以下の流れですが、全てをオーナー1人で計画実行するのは難しく、専門家のサポートを入れることでスムーズに開業できます。
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引用元:開業までの流れを確認しよう!エステサロン出店準備のスケジュール一覧
高い費用を払って外注コンサルタントに開業サポートを依頼することもできますが、開業支援や補助金・助成金の申請サポートなどが充実しているメーカーからマシンを購入することで開業までのサポートを受けられるケースがあるため資金を抑え効率よく開業することが可能です。
セルフ脱毛機を導入する際には、開業サポートが充実しているメーカーから購入すると良いでしょう。
4.運営サポートが充実しているセルフ脱毛機を選ぶ
性能が良い脱毛機を導入し開業できたとしても、集客やサロン運営に関する知識が不足していると集客できず失敗してしまいます。
集客にはSNSの活用やホットペッパービューティーへの掲載、GoogleのSEO対策が不可欠です。ホットペッパービューティーやSNSで確実に集客するためには、広告代理店やWebコンサルタント会社に依頼することで売上UPを図ることができます。
「代理店やWebコンサルタント会社は費用が高い」「複数の会社に依頼すると煩雑になってしまう」という方は、集客サポートやサロン運営サポートが充実している脱毛機販売メーカーからマシンを購入すると良いでしょう。
運営・集客サポート充実のセルフ脱毛機について詳しくはこちら>
まとめ
今回は、セルフ脱毛で開業して儲かるのか?失敗しない開業のポイントなどをご紹介しました。脱毛契約者数は過去5年伸び続け、セルフは5年前と比較し約9倍の検索件数となっていることから、セルフ脱毛は今後も需要拡大が見込まれる=儲かる業界と言えます。
一方で、セルフ脱毛サロンは接客がほとんど無いため、使用する脱毛機の性能によって顧客満足度が大きく左右されてしまいます。
- 脱毛効果が高い安全な国産セルフ脱毛機
- 出力調整可能、操作性が簡単なセルフ脱毛機
- 開業サポートや運営・集客サポートが充実しているセルフ脱毛機
を選ぶことにより、顧客満足度が高いリピーターを獲得できるサロン運営を成功させることができます。
「セルフ対応の安全な業務用脱毛機が知りたい」「サポートが充実している業務用脱毛機が知りたい」という方は下記の記事を参考にしてみてください。