今回は、エステサロンオーナーさま向けに業務用のセルフホワイトニング機器を導入できるメーカーをご紹介します。セルフホワイトニングの概要やセルフホワイトニング機器を選ぶ際のポイントも合わせてご紹介しますのでご参考にしてみてください。
【記事監修】 岡崎 満美子国内・外資化粧品会社勤で接客販売・教育トレーナー・化粧品企画・美容部長を経験の後、エステティシャン実務を経てエステティシャン養成校の教育カリキュラム確立し、講師として在籍。 日本エステティック業協会(AEA)認定インターナショナルエステティシャン/日本エステティック業協会(AEA)認定講師/エステティックコンサルタント |
目次
セルフホワイトニングとは?
サロンでも導入可能なセルフホワイトニングは、お客様ご自身でマシンや薬剤を使用しスタッフの指示のもと行うホワイトニング方法となっており、エステサロンやホワイトニングサロンで提供できるホワイトニングです。
歯科医院でのホワイトニング(=オフィスホワイトニング)は、漂白作用のある成分が含まれた薬剤を塗布し医療用ライトを照射することにより歯を内側から白くしていきます。よって、本来の歯の色よりも白くなります。一方、セルフホワイトニングで使用する薬剤は、歯の表面の汚れを落とす働きがあり、歯が持つ本来の自然な白さにしていきます。
オフィスホワイトニング※とセルフホワイトニングの違い
※オフィスホワイトニング=歯科医院に行き歯科医師・衛生士の手で施術を行うホワイトニング。
1:セルフホワイトニングは安価で集客しやすい
歯科医師・衛生士が施術を行うオフィスホワイトニングは、本数により異なりますが1回10,000〜70,000円が料金相場となっています。
一方、セルフホワイトニングはお客様ご自身で行っていただくため、1回2,000円〜5,000円が料金相場となっており低コストでホワイトニングが可能です。
「安価でホワイトニングをしたい!」というニーズはとても多いため、ホワイトニングを検討しているお客様を集客しやすいと言えるでしょう。
2:セルフホワイトニングは虫歯・人工歯でもできる
オフィスホワイトニングは、使用する薬剤の関係上、虫歯や人工歯の方はホワイトニングができません。一方、セルフホワイトニングは治療済みの虫歯や人工歯の方でもホワイトニングが可能です。
3:セルフホワイトニングはナチュラルな白さ
オフィスホワイトニングは、漂白作用のある薬剤を使用するため歯が持つ本来の白さよりも際立って白くなってしまうケースがあります。しかし、セルフホワイトニングは歯の表面の汚れを落とす薬剤を使用するためナチュラルな白さを実現できます。
4:セルフホワイトニングは痛みが少ない
オフィスホワイトニングで使用する薬剤は濃度が高いため、エナメル質が薄いとしみたり痛みを感じることがあります。一方、セルフホワイトニングは酸化チタンという食品にも含まれることがある安全な成分が入った薬剤を使用するためしみたり痛みを感じることが全くありません。
セルフホワイトニングは儲かるのか?
近年、日本国内のオーラルケアに対する意識が高まりつつあり、既存歯科医院のホワイトニングの需要も増加傾向にあります。実際、日本国内のオーラルケア関連市場規模は毎年3〜4%で伸長しています。
引用元:ホワイトニングを受けてみたい人は35%も!セルフホワイトニングの需要が増加
外出機会の増加による美白意識の高まりで「ホワイトニング」の市場規模は2,947億円(前年比103,2%増)を見込む。
引用元:外出増加や高機能需要の高まりで機能性化粧品市場は前年比102.7%
ホワイトニングの市場規模は現在6兆円規模であるといわれており、今後も増加が見込まれる市場です。マスク生活により4割以上が「コロナ禍以前よりも人の口元が気になるようになった」といわれており、令和5年3月13日以降マスクの着用は個人の判断に委ねられることも相まってホワイトニングの需要が高まることが予想されています。
サロンでも導入可能なセルフホワイトニングは安価で手軽にできるため、他店と差別化を図るメニューとして導入してみるといいかもしれません。
業務用ホワイトニング機器を導入できるメーカー一覧
メーカー名をクリックいただくと詳細をご確認いただけます。
メーカー | 価格 | ワット数 | 薬剤 | 医療提携 |
Dr.Visea | 22,000円/月 | 70W | 過酸化水素 | あり |
DR.WHITE | 580,000円 | 40W | 酸化チタン | なし |
WHITENING NET | 29,800円/月 | 不明 | 酸化チタン | なし |
KIRARI.NET | 298,000円 | 55W | 不明 | なし |
WHITE CLUB | 10,000円/月 | 25W | 不明 | なし |
KOBEホワイトニング | 20,300円/月 | 不明 | 酸化チタン、酸化タングステン | なし |
Dr.Visea
“医療機器販売業”習得の業務用エステ機器販売メーカーDr.Viseaが販売するセルフホワイトニング機器「ホワイトLEDネオ」。レッド・ブルー・パープルの3種の LED光が出る設計になっており、LEDライトは17個搭載されています。業界最大80WのLEDを搭載で時短施術が可能、深部までホワイトニング効果があります。
さらに医療提携により通常よりホワイトニング効果が高い歯科医師監修ホワイトニングジェルを使用しており、歯科医院で提供されるホワイトニングに近い白さを実現可能です。お客様ご自身でサロンにてホワイトニングしたあとは、医師提携からのオンライン診療も受けられるため安心です。
月に一度、歯医者による無料のフォロー講習(オンライン)もありますので、初めてホワイトニングメニューを導入するサロンにオススメです。
【Dr.ViseaホワイトLEDネオの詳細】
マシン本体価格:88万円 |
DR.WHITE
画像引用元:DR.WHITE(ドクターホワイト)
業務用エステ機器を販売しているブレイズ有限会社のセルフホワイトニング機器「DR.WHITE」。酸化チタンを含んだ薬剤を使用し、照射時間を従来の8分間(当社従来品)から照射時間4分間に短縮することに成功。施術時間短縮により回転率アップが見込めるマシンです。
【DR.WHITEの詳細】
マシン本体価格:58万円 |
WHITENING NET
画像引用元:WHITENING NET
WHITENING NETが提供しているセルフホワイトニング機器「美歯口ホワイトニング」は、1回30分。効果が目に見えるのでリピート率を上げることができ、新規集客・既存顧客の囲い込みにも効果的です。
【WHITENING NETの美歯口ホワイトニング詳細】
月額:29,800円/月 |
KIRARI.NET
画像引用元:KIRARI.NET
KIRARI.NETが提供している「キラリホワイトニング」は、最大出力55Wのホワイトニング機器です。ホワイトニングマシンのみではなく、機械故障保証や保険薬剤のご提供、開業サポートや購入後のアフターサービスが充実しているようです。
【KIRARI.NETのキラリホワイトニング詳細】
マシン本体価格:298,000円 |
WHITE CLUB
画像引用元:WHITE CLUB
WHITE CLUBが提供している「卓上ホワイトクラブ」は、レンタル導入型のホワイトニング機器です。※レンタル期間中の解約は違約金が発生しますのでご注意ください。
【WHITE CLUBの卓上ホワイトクラブ詳細】
月額:10,000円/月 |
KOBEホワイトニング
画像引用元:KOBEホワイトニング
KOBEホワイトニングが提供しているホワイトニング機器は、一般医療機器(特定管理医療機器)の認証済みのマシンです。照射時間は業界最短の1回5分となっており、回転率を高め売上アップを図りたい方におすすめです。
【KOBEホワイトニング詳細】
月額:マシンAタイプ15,200円/月、マシンBタイプ20,300円/月 |
業務用ホワイトニング機器を選ぶ際の4つのポイント
サロンでも導入できるセルフホワイトニング機器を選ぶ際のポイントをご紹介します。
1:ワット数が強いマシンを選ぶ
ホワイトニングは、歯に薬剤を塗布したのち専用のLEDライトで照射することにより歯を白くしていきます。照射する光の強さはマシンによって異なり、同じ10分間の照射をする場合でも、40Wのマシンで照射する場合と60Wのマシンで照射する場合とでは、60Wの方が質の高いホワイトニングが可能です。また、ワット数が強いマシンの方が所用時間が短く済むため回転率を上げることができます。
ホワイトニング機器を選ぶ際にはワット数が強いマシンを選ぶようにしましょう。
2:ホワイトニング効果が高い薬剤を使用するマシンを選ぶ
歯科医院でのホワイトニングは、「過酸化水素」と呼ばれる漂白作用のある成分が含まれた薬剤を塗布し歯を内側から白くしていきます。
一方、エステサロンのセルフホワイトニングでは、「酸化チタン」などの歯の表面の汚れを落とす働きがある薬剤を使用するため、歯科医院で受けるホワイトニングに比べ効果が弱いのが実情です。
使用する薬剤によってホワイトニングの効果は大きく左右されるため、ホワイトニング効果が高い薬剤を使用するマシンを選ぶと即効性を感じることができリピーター確保に繋がります。ホワイトニング機器を選ぶ際には、使用する薬剤の成分・効果について明記しているマシンを選ぶと良いでしょう。
3:医療提携、保険加入があるマシンを選ぶ
歯科医師・衛生士の手で施術を行うホワイトニングで使用する薬剤に比べ、セルフホワイトニングで使用する薬剤はサロンでも提供できるよう成分が調整されているものが一般的です。しかし、サロンの中には薬剤を違法に海外から個人輸入して使用している場合もありトラブルになってしまうケースもあります。
ホワイトニング機器の中には、医師によるオンライン診療が受けられる安全性に配慮したマシンもあります。こういった医療提携や医師によるオンライン診療サービスが付帯しているマシンを選ぶことでお客様に合わせた最適で安全なホワイトニングが可能です。
4:ランニングコストを確認する
ホワイトニング1回のランニングコストは、
・ホワイトニングジェル(薬剤)
・マウスオープナー(マウスピース)
・歯ブラシ
・マシンライト照射の電気代
などが該当します。
上記備品のランニングコストの相場は1回あたり約300〜400円となっていますが、メーカーによっては歯ブラシなどの備品はランニングコストに含めないケースもあります。
ホワイトニングジェル(薬剤)は1回の施術で2度塗布するのが一般的となっており、メーカーにより異なりますが30名〜50名分の薬剤を購入するのが一般的です。
ホワイトニングを導入する際はランニングコストの詳細をメーカーに確認するようにしましょう。
セルフホワイトニングを提供する際の注意
ホワイトニングは薬剤の濃度でホワイトニング効果が大きく変わります。そのため、個人ホワイトニングサロンの多くは薬剤を違法に海外から個人輸入し、「個人が輸入した」という内容の同意書をお客様に書かせて違法な薬剤を使用しているケースがあります。
歯科免許を持たないサロンが海外で販売している薬剤を輸入して使用する行為は違法となりますので、業務用ホワイトニング機器を選ぶ際はマシンだけでなく薬剤も合わせて提供しているメーカーを選ぶように注意しましょう。
まとめ
今回は、エステサロンオーナーさま向けに業務用のセルフホワイトニング機器を導入できるメーカーをご紹介しました。
セルフホワイトニングは今後も需要が高まる見込みのあるメニューです。「他サロンとの差別化を図りたい」「確実に集客できるメニューを導入したい」というサロンオーナーさまはぜひ検討してみてください。